tribox コンテストの 2020年後半期の集計結果が出たようです。皆勤賞についてはいろいろありましたが、おまけなのだし、一種目あたり 100 ポイントに減らすのが無難だった気がします。全種目参加しても 1300ポイント。参加者は皆勤した満足感が得られますし、tribox の負担は減ります。一種目 500 ポイントで上限 2000 ポイントの方が、運営側の負担は大きいのに、参加者は 5種目以上皆勤しても皆勤の満足感は得られなくなります。まぁ、問い合わせをしての返答を読んでも「運営上仕方がないんだろうなぁ」と思ったものだったので、これ以上の愚痴は止めておくことにします。
七彩星、tribox では YJ Coloful Stars、の続きです。比較的簡単なパズルなので、自力で解いた方が楽しめるでしょう。以下、ネタバレにご注意を。
回転記号としては前回お話ししたように、三段とも一気に位置を変えるときや中段調整の特別なときだけ、
を用いますが(付録の解説の R2 が図の e2 となります)、そのとき以外は n2 および i2(場合によってはその次の w2 も)は廻さないので、スクエア1と同様の 上段(時計廻しを正), 下段(”上から見て”反時計廻しを正) / (この"/" が J式の e2, 一般の R2 に相当します)で表記していこうと思います。そのあと、括弧書きで一般的な表記方法も添えようと思います。上段を時計回りに 72°(扇形一つ分)、下段を反時計回りに 144°(扇形二つ分)廻す場合は
1, 2 /
です。…スクエア1の正式表記は上下段の数字を括弧でくくりますが、それは省略させていただきます。
中段の 2点交換だけなら
/ 2, 0 / -2, 0 / -2, 0 (R2 U2 R2 U'2 R2 U'2)
で実現できます。中段において、上図の "e2" の文字のある扇形とその上の扇形が交換されます。下段は変化しません。上段は最後の 2, 0 で、"e2"の文字の扇形→その上の扇形→"n2"の文字の扇形、の 3点が時計回りに移動します。立体的に図示すると
といった感じですね。
なので、この手順を二回繰り返す
/ 2, 0 / -2, 0 / -2, 0 / 2, 0 / -2, 0 / -2, 0 ( (R2 U2 R2 U'2 R2 U'2)x2 )
で中段の交換がキャンセルされて、純粋に上段のみの 3点 反時計移動が実現できます。
鏡手順はこの場合は手前と奥を入れ替えるので、
/ -2, 0 / 2, 0 / 2, 0 (R2 U'2 R2 U2 R2 U2)
は
と、中段 2点交換と上段 3点反時計移動を生じます。
それを 2回廻す
/ -2, 0 / 2, 0 / 2, 0 / -2, 0 / 2, 0 / 2, 0 ( (R2 U'2 R2 U2 R2 U2)x2 )
で
と、上段だけの 3点時計移動が実現できます。
正面列は変化しない方が分かりやすいと思うので、上段だけの三点移動はこの手順をお勧めします。
反時計回りなら逆手順
-2, 0 / -2, 0 / 2, 0 / -2, 0 / -2, 0 / 2, 0 / ( (U'2 R2 U'2 R2 U2 R2)x2 )
です。
これらの手順はとにもかくにも分かりやすいのでお勧めです。上下反転させ、それをよけて廻し、戻して廻し直す、それだけです。反転している、扇-三角-扇の三つ組みの位置を上段だけ動かして調節するだけです。
これらが基本手順と言えるでしょう。上下面の揃え方などはまた次回に。