2021年01月28日

傀儡魔方1号 Puppet One その2:成形の基本

傀儡魔方1号 Cubing Classroom Puppet One
Puppet1_solved.JPG Puppet1_te.JPG
について、前回紹介し残した Zの状態の追加を1つと、基本的と言える手順を2つ紹介します。

動画
で紹介されている基本手順の向きを変えたものおよび1手加えたもの、その左右対称などです。似ていてもよく見ると違う、というのが勘違いを生んで「全然帰ってこれない」地獄道に導いてくれるのでご注意を。

配置は 傀儡魔方[復の右]原教程 同様に、小さい四角(以下、”小角”とします)3つが見える向き、上の写真左の向きを基本にします。

回転記号は以下の J式を用い、括弧書きか "/" のあとに WCA表記を併記しようと思います。
Puppet1_notation.jpg
いつも通りではありますが、そのままなら時計廻しに 90°回転、反時計90°廻しは t- のように "-" を(本来は右肩付き)で、180°回転は t2 のように "2" を(これまた本来は右肩付き)で添えることで示します。面を示す場合は大文字で表記します。

できるだけ廻さないようにしてはいますが、背面(S面の対面)回転を n・n-・n2 で、左面(E面の対面)回転を w・w-・w2 で示すことがあります。

成形中には単層廻しと二層廻しを区別しません。いえ、把握した方がいいとは思うのですが、私に余裕がなかったのでご容赦を。

右面Z(以下、写真は左から順に、前 (S面), 左 (W面), 下 (B面), 背 (N面))
Pup1_tet2e-t-_S.JPGPup1_tet2e-t-_W.JPGPup1_tet2e-t-_B.JPGPup1_tet2e-t-_N.JPG

四角と Z の組み合わせがもう一つありました。t s- (U F') のあと x2 で持ち替えて、基本Z (t- s- t2 s t / U' F' U2 F U で立方体) にすることもできますが、このまま、
t e t2 e- t- / U R U2 R' U'
でも立方体に戻せます。持ち替えずにすめば、その方が混乱を生まずに良いと思います。

Γ(ガンマ)乗り・面寄り(左から順に、前 (S面), 左 (W面), 下 (B面), 背 (N面))
Pup1_s-e-ses_S.JPGPup1_s-e-ses_W.JPGPup1_s-e-ses_B.JPGPup1_s-e-ses_N.JPG

形状は、まぁ、なんと表現したらいいものやら。でも、よく見かけますね。私は、まず中国語の動画サイトでこの状態からの復元だけは把握し、だいぶ状況を改善できるようになりました。

Γ(ガンマ、の左右対称形)が小角に乗って四角をくわえ込んでいて右面に接しています。右面に小角の十字ができているのも特徴です。この小角の十字は頻出し、特徴的なので把握しやすいですね。左面は L字、底面と背面は正方形ができています。
s- e- s e s / F' R' F R F
で立方体に戻ります。
実は最初は s e2 s- e s e s- e (F R2 F' R F R F' R) で廻していましたが、英語の動画サイトの手順を検証して、短くできることが分かりました。

この左右対称形が以下の写真で、(左から順に、前 (S面), 左 (W面), 下 (B面), 背 (N面))
Pup1_ese-s-e-_S.JPGPup1_ese-s-e-_W.JPGPup1_ese-s-e-_B.JPGPup1_ese-s-e-_N.JPG
e s e- s- e- / R F R' F' R'
で立方体に戻ります。

この場合は e と s (R と F) を入れ替えて時計廻しと反時計廻しを入れ替えるだけでいいのですが、上面廻しも加わってくる手順では、そう単純にはいかない場合もあるので注意が必要です。

Γ(ガンマ)乗り・中寄り(左から順に、前 (S面), 左 (W面), 下 (B面), 背 (N面))
Pup1_e2t-e-s-tste_S.JPGPup1_e2t-e-s-tste_W.JPGPup1_e2t-e-s-tste_B.JPGPup1_e2t-e-s-tste_N.JPG

似て非なる組み合わせがこれで、Γは小角に乗って四角をくわえ込んでいますが、中央によっています。加えられた四角が面に寄っているとも言えますね。小角の十字がなく、初期状態のように 2つの小角が斜めに配置されているだけなのも確認してください。

手順1:e2 t- e- s- t s t e / R2 U' R' F' U F U R
手順2:e s- e- t- e t s e2 / R F' R' U' R U F R2
手順3:e- s e t s- t- s- / R' F R U F' U' F'

どの手順でも戻すことができます。長さも一緒かと思っていましたが、手順3が短く、180°回転もないので廻しやすそうですね。

これの左右対称形が以下の写真で、(左から順に、前 (S面), 左 (W面), 下 (B面), 背 (N面))
Pup1_s2tset-e-t-s-_S.JPGPup1_s2tset-e-t-s-_W.JPGPup1_s2tset-e-t-s-_B.JPGPup1_s2tset-e-t-s-_N.JPG

手順1:s2 t s e t- e- t- s- / F2 T F S U' R' U' F'
手順2:s- e s t s- t- e- s2 / F' R F U F' U' R' S2
手順3:s e- s- t- e t e / F R- F' U' R U R

どの手順でも戻すことができます。手順3が短いのも、対称形から e と s を入れ替えて、回転方向を逆にすればいいのも同様です。

とりあえず、Z四角か Γ乗りまで頑張って戻してみてください。逆手順を廻せば形状を確認することもできます。…ちょっと確認するつもりだっただけなのに、ということも頻出するのでご注意を。

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posted by じゅうべい at 16:28| Comment(0) | Pyramorphix

2021年01月27日

傀儡魔方1号 Puppet One その1:成形の基本中の基本

その後、傀儡魔方1号 Cubing Classroom Puppet One

Puppet1_solved.JPG Puppet1_te.JPG
で地獄を見続けていました。たった 4手動かしただけでバラバラになり、どうしても立方体に復元できず、ふとしたときに偶然復元できてしまい、後にその手順が再現できません。本質的に、この手のパズルが苦手なのでしょう。好きなのですが。

動画

にもありますが、基本的な形を把握して、なんとかその形に戻して、というのが基本とは思いますが、地獄の回転制限に嵌まるとどうにも抜け出せなくなったりもします。

上記動画は上の左の写真から水平方向に 90°反時計廻しにした(y' で持ち替えた)持ち方を基準にしていますが、傀儡魔方[復の右]原教程 は上の写真の配置を基準にしています。小さい四角(以下、”小角”とします)の移動が後半は重要になってくるので、上の写真左の、小角3つが見える向きを基本にしたいと思います。

上黄, 前青, 右赤、が基本になると思いますが、右上前角を中心に持ち替えることは頻繁に起こると思います。一方、
Puppet1_GOW.JPG
緑白橙の三面は小角を含みません。

成形でバラバラになってしまったら、まずはこの小角を含まないどれかを二つ並べることを目標にしましょう。回転制限でなかなか思ったように並べられないとは思いますが、たとえば緑面と橙面が二つづつ並ぶよう、「よけて、迎えに行って、合体させる」出迎えを駆使しましょう。

次は、揃った二つに、三つめの角を加え、できれば四つめも目指します。できない場合もあるので、緑面か橙面、もちろん白面でも構いません、三つ以上を揃えると「なんとなくどこかで見たような」形にそこそこ揃ってきます。三つ目以降は色が揃わなくても構いません。小角がない角でできるだけ揃えていくことを心がけましょう。

回転記号は以下の J式を用い、括弧書きか "/" のあとに WCA表記を併記しようと思います。
Puppet1_notation.jpg
いつも通りではありますが、そのままなら時計廻しに 90°回転、反時計90°廻しは t- のように "-" を(本来は右肩付き)で、180°回転は t2 のように "2" を(これまた本来は右肩付き)で添えることで示します。面を示す場合は大文字で表記します。

できるだけ廻さないようにしてはいますが、背面(S面の対面)回転を n・n-・n2 で、左面(E面の対面)回転を w・w-・w2 で示すことがあります。

成形中には単層廻しと二層廻しを区別しません。いえ、把握した方がいいとは思うのですが、私に余裕がなかったのでご容赦を。

私は以下の Z形から復元する手順を把握してから、だいぶ楽になった気がしています。
Puppet1_basicZfront.JPG
t- s- t2 s t (WCA表記で U' F' Uw2 F U) で立方体に戻ります。…戻った形は緑白橙が上前右にくるのでご注意を。

この基本のZ(平らな Z)は上面・前面・右面、全てに小角を含みません。下面・左面・背面は左から順に以下の通りです。
Puppet1_basicZbottom.JPG Puppet1_basicZleft.JPG Puppet1_basicZback.JPG
片面が Z でもう片面が正方形でも、Z の向きが逆なら手順は変わります。

また、以下の
Puppet1_Zb1.JPG Puppet1_Z1.JPG Puppet1_Z2.JPG
上面・前面・右面に小角を含む Z は偽物(というのもなんですが)です。崩壊を引き起こさないようによくよく気をつけながら、奥面・上面の片方だけ回転させてみて、どうにか小角を含まない平らな Z を作り出せないか試してみましょう。

慣れればこれらもすぐに戻せるようになります。

写真左:n- e- s2 e s (B' R' F2 R F)
写真中:時計廻しに 90° (y) 持ち替えて、e- t- s- t2 s w (R' U' F' U2 F L)
写真右:e- t2 e t (R' U2 R U)、y' x で持ち替えて、小角あり三面が上前右に。

もうちょっと違った形についてはまた次回に。

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posted by じゅうべい at 11:32| Comment(0) | Pyramorphix

2021年01月22日

傀儡魔方〜 Puppet One の解法動画


Puppet1_solved.JPG Puppet1_te.JPG
について英語での解法動画を見つけました。

見つけたばかりなので、あまり内容は把握できていませんが、基本的には 傀儡魔方[復の右]原教程 に似通っていそうです。

今後は検索語として solution ではなく、tutorial も試してみることにします。

私自身はその後、うっかりして崩し、立方体に戻せずに苦しむことが続き、立方体に戻す手順を検討中です。動画をあげる人たちのように「立方体に戻すのなんて簡単でしょ、その後の色合わせについて見てくれよ」というのとは次元が違いますね。

ちなみに、Kemi さんのサイトの解法で近いものとして、Pocket Cube がありました。tribox では販売終了、TheCubicle も ZiiCube ももはや扱っておらず、かろうじて HKnowstore で 4色版が購入できます。メルカリでも一つ出品されていました。…私は手を出しませんが。

その Kemi さんの Pocket Cube についての記事で、「2x2x2の変種ではありません。「3x3x3の一部パーツを除去し、残ったパーツの一部を全体が立方体になるまで膨らませたもの」と理解するのが正確かと思われます。」と紹介されていました。とても納得できました。傀儡魔方復原教程 においても、3x3x3 との対比図が並べて表示されています。回転記号での R と r の使い分けは「その気がなくても実質二層廻しになってしまう」ということのようです。

私も動画を確認したりして、もうちょっと頑張ってみようと思います。

posted by じゅうべい at 10:49| Comment(0) | Pyramorphix