2020年12月04日

FMC Advent Calendar 2020 4日目

この記事は FMC Advent Calendar 2020 4 日目の記事として書かれたものです.
たむそんさん、今年も FMC Advent Calendar を企画してくださり、ありがとうございました。
3 日目は ひらけんさんによる 目標:sub50 でした.
5 日目は uesyuuさんによる DRやるぞ です.

みなさん、こんにちは。どなたも私のことを(生で)ご存じの方はいないと思いますが…。

去年の FMC Advent Calendar 2019 からキューブ関連ネタでブログを書くようになって、もう一年経つとは早いものだと思います。相変わらず大会にも出ず(コロナ禍もありましたが)、キューブ界隈の方々とは一切面識がないままではありますが、みなさんのご活躍はいろいろと楽しませていただいています。

さて、FMC は tribox コンテストで 2020年 前半期は参加していましたが、1時間の制限があると全く上達しないことが分かったので、「きちんと取り組んで、ブロックビルディング (BB) とか、ドミノリダクション (DR) とか、習得してからまた参加しよう」と思って、参加を控えることにしました。…結果、FMC 自体をやらなくなりました。いえ、全部はできませんね。今は新たに参加した 444 とピラミンクスを多少でもまともにするので精一杯です。メガミンクスで平均 4分切りとか、スクエア1で安定して 40秒台を出すとか、スキューブで大崩れしないとかも目標です。333は…スクエア1よりは安定して速く廻したいですね。

ということで、一年かけて一切上達しなかった、ブロックビルディングもできないFMC超初心者ソルブをお目にかけましょう。未経験の方も「ああ、こいつよりはマシだ」と思っていただければ幸いです。

そもそも、80手以下であれば記録は残るのですから、もっと多くの人々に FMC を楽しんでもらいたいと思います。CFOP などで、普通に解けば 50手台は出ます。そこで、F2L の順序を変えたらキャンセルを引いた、とかでも充分に楽しめると思います。

さて、お題のスクランブルは
R' U' F R2 U R2 U F2 L2 D' R2 U B2 U' L' U F' L R2 D' F' L' R D' R' U' F
Adv#1_0F.jpgAdv#1_0H.jpg
右は透過して奥・左・下面が見えるようにしたものです。日本配色で青クロス、緑前なのはご容赦を。

このブログでの解法を”J式”と名乗っています。
その333 の回転記号としては 島内先生由来の方位を基準としたものを用い、/ の後またはカッコの中に WCA式表記を添えることにします。
notation_tb.jpgnotation_ew.jpgnotation_sn.jpg
さて、私はブロックビルディングができないので、クロスから普通に解きます。
Adv#1_0X.jpg
b2 n-  s- b e- t2 n2 b- / D2 B' F' D R' U2 B2 D'

橙が入っていて黄を入れるところまではともかく、緑赤の入れ方は変かもしれませんが、大目に見ていただけるとありがたいです。
Adv#1_1F.jpgAdv#1_1H.jpg
続いて F2L を入れていきます。順に、
Adv#1_2aX.jpg
左前に G:  t- n t- n- s t- s- / U' B U' B' F U' F'
Adv#1_2bX.jpg
左奥に I:  t w t- w- / U L U' L'
Adv#1_2cX.jpg
右奥に N:  t2 n t2 n- t- n t n- / U2 B U2 B' U' B U B'
Adv#1_2dX.jpg
右前に E:  s- t s2 e- s- e / F' U F2 R' F' R

F2L を終えて以下のようになりました。
Adv#1_2F.jpgAdv#1_2H.jpg
世間の皆さんは OLL 38、(U') R U R' U R U' R' U' R' F R F' を廻すのでしょうけど、J式では CFCE、F2L のあとは Rouxer ならご存じの CLL を廻します。

奥の位置が合っていて、前の左右を交換する形なので、y のあと L- を廻すことになりますが、FMC なのでその向きが変わった状態で手順を書き出します。

L+, y+向き:  e- s e n- e- s- e n / R' F R B' R' F' R B

すると、
Adv#1_3F.jpgAdv#1_3H.jpg
あとは ELL、
三角反w-始:  e w- n- e- w t2 e w- n- e- w / R L' B' R' L U2 R L' B' R' L
のあと、上段の位置を t (U) で合わせて完成です。

よって、解答は
D2 B' F' D R' U2 B2 D' // クロス (8/8)
U' B U' B' F U' F' // F2L #1 (7/15)
U L U' L' // F2L #2 (4/19)
U2 B U2 B' U' B U B' // F2L #3 (8/27)
F' U F2 R' F' R // F2L #4 (6/33)
R' F R B' R' F' R B // CLL (8/41)
R L' B' R' L U2 R L' B' R' L U // ELL (12/53)

となりますが、F2L #4 と CLL の間でキャンセルが発生しました。
F' U F2 (R' F' R / R' F R) B' R' F' R B
F' U F2 B' R' F' R B

なんと 6手キャンセル、大ごっつぁんです。
ですので、解答は

D2 B' F' D R' U2 B2 D' U' B U' B' F U' F' U L U' L' U2 B U2 B' U' B U B' F' U F2 B' R' F' R B R L' B' R' L U2 R L' B' R' L U

の 47手となりました。普通に解いてこの手数は望外の喜びでした。超ラッキーですね。

で、終わってもいいのですが、さすがに何の成長もないのは悔しいので、時間外にブロックビルディングを探してみました。
Adv#1_0F.jpgAdv#1_0H.jpg
から、b- e- b e- w b2 w2 / D' R' D R' L D2 L2 で
Adv#2_1F.jpgAdv#2_1H.jpg
やった、やりました!初ブロックビルディング、白橙黄222 の完成です!なるほど、この最後の L2 で入れるのが感覚ですね。

おそらく冗長なのでしょうけど、t- e b e- t s- b s / U' R D R' U F' D F で 黄橙白緑2332も作ることができました。
Adv#2_2F.jpgAdv#2_2H.jpg
ここから先が分かりません。橙を底にするとクロスも完成していますので、F2L #3 を T で、#4 を A で入れてみます。

e n e n- / R B R B' // F2L #3 左下奥・T
e- b e- b- e- s- e s / R' D R' D' R' F' R F // F2L #4 左下前・A
Adv#2_3F.jpgAdv#2_3H.jpg
上赤前青右黄で L= :  b- e2 b e b- e s- t s- t- s2 b / D' R2 D R D' R F' U F' U' F2 D
Adv#2_4F.jpgAdv#2_4H.jpg
上赤前黄右白で 三角反n-始:  s- t- n- e n t s b e- b- e- / F' U' B' R B U F D R' D' R'
で完成しました。

D' R' D R' L D2 L2 // 222 (7/7)
U' R D R' U F' D F // 2332 (8/15)
R B R B' // F2L #3, T (4/19)
R' D R' D' R' F' R F // F2L #4, A (8/27)
D' R2 D R D' R F' U F' U' F2 D // CLL (12/39)
F' U' B' R B U F D R' D' R' // ELL (11/50)

あれ?ブロックビルディングに成功したのに、むしろ 50手と長くなってしまいました。F2L -1 からの組み方に、まだまだ勉強が必要のようです。

tribox コンテストで言えば、TAKAMAT さんが毎回「普通にCFOP」のコメントのみで安定して 40手台、しばしば 35手なども出しているので、FMC は技術や知識に秀でなくても開始面を上手く選ぶなどの工夫でも充分に楽しめるものなのだと思います。

とはいっても、どうせなら 30手台前半以下を安定して出せるようになりたいものですね。2021年はもうちょっと FMC について勉強し、修練を積んでみようと思います。

それではみなさん、良いお年を!



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posted by じゅうべい at 00:00| Comment(0) | FMC