アドヴェントカレンダーの季節も終わり、もう年末ですね。
Speedcubing Advent Calendar 2020、最終日は Yuukiさんの 【過去最高の出来】GAN11 M Pro 徹底レビュー でした。動画の Yuukiさんの指回りの速さには見惚れましたが、すみません、6900〜7850円の 333キューブは買いません。平均が 20秒を切ったら考えます。どうせあんなに指は速く廻りませんし、宝の持ち腐れになるだけです。
FMC Advent Calendar 2020 も無事に終わりましたが、残念ながら うえしゅうさんのブログは以前からセキュリティーチェックに引っかかるので見ることができません。そのチェックが甘い接続環境で、世界記録についての記事は読むことができ、それは楽しませていただきました。良記事が多いそうなので、読むことができないのは残念ですが已むを得ません。
親戚のクリスマス会で甥にあげた楓葉球は案の定、ボールとして投げられていました。その父の、奥さんの弟氏が試してみてくれていたので良しとしましょう。
で、甥にあげて娘に何もなかったらむくれると思い、娘には七彩星を用意しました。が、意外に奥が深くて楽しめたので、それについては年明けにまた、時間があるときに。
11月下旬からちょくちょく謎の集計を記事にしていましたが、今回は 333 の F2L について。単発でまだ 30秒を切れない遅い人の結果など全く当てにならないでしょうけど、私は、クロス→F2L は割と一般的な方法で解いているようなので、興味がある方には参考になるかもしれません。
もちろん全てを記録できているわけではありませんし、記録を残したものについても“忘れた”は多発していますが、1000試技ちょっと、 4300くらいの結果が集計できているのは、あまり例を見ないと思います。…こんな記録をつけている暇があったら、もっと解く回数を増やすべきだと、自分でも思います。
F2L の名称については PLANET PUZZLE のものを使わせていただいていますが(手順についてはこちらを。B1(表では B の左向き), C, D が確か Cube's net のものです)、A0 は私は廻さないので表には載っていません(持ち替えて隣辺向き替えか、持ち上げて J で廻します)。
生の数字を見ても分かりにくいので、%で示した右の表が分かりやすいでしょう。G・Hの突出と C・D・T の低頻度が目をひきます。廻していて、今まで気付いていませんでしたが、Q, R, S, B2 も少なめですね。
クロスが終わったら、まず G・H を探す癖が付いているようです。隅の底面色が側面を向いていて上面にあり、それに対応する辺が中段にあれば躊躇はありません。それが上下に並んでいればもちろん、違うスロットにいても上段を廻してでも G・H を合わせに行きます。それくらい見つけやすいですね。底面色ではない、側面にある色が辺の側面食と縦で揃えば G、入れ違いなら H、というのも気軽に判断できます。辺が右奥・左奥にあろうとも気にしませんが、さすがに右前・左前にあってくれたら見つけやすいですね。
I・J もやや多めですが、特徴的なだけに覚えていることが多いからかもしれません。I はどこからでも入れられますが、J は廻し始める位置をきちんとしないと、既に入っているスロットが持ち上がってしまうので注意が必要です。
T はどうも見つけるのが苦手のようです。間違って S を廻してからスロットイン時に気がついて廻し直したことも多々あります。
C・D は入れるスロットに眠っているのなら最初の方でも廻しますが、そうでないのなら、他の F2L を廻すことで持ち上がることを期待します。E・F も同様で、#4 で多いのも、最後に諦めて廻すからです。C・D・E は諦めて持ち替えて廻します。F は 4スロットどこでも、左右どちらの向きでも持ち替えずに廻しますが。
U は意外と多くて驚きました。V 判断に迷うことが多く、入れるスロットに対してどれだけ上面を廻すのか、判断に手こずることも多いのですが、これも慣れでしょう。頑張ります。
M は私は好きです。PLANET PUZZLE の手順、e t (e n- e- n) t2 e- (WCA表記なら R U - R B' R' B - U2 R') の途中の Y交換子(sledgehammer) が廻しやすくて楽しいです。…メガミンクスでは途中に 2手余分に必要になり、崩壊を誘引するので注意が必要です。
B1 は今はなき Cube's net の手順と思います。これもまた G・H と並んで見つけやすいですね。
右前:(e t e- t-)^3 (WCA表記で (R U R' U')x3)
左奥:(w t w- t-)^3 (WCA表記で (L U L' U')x3)
は廻しやすいのですが、右奥と左前は側面廻しが背面または前面で廻しにくいので、特に入れるのが別スロットの場合は、たとえば右前に入っていて右奥に入れるのであれば、(e t e- t-)^2 e t2 e- n t2 n- (WCA表記で (R U R' U')x2 R U2 R' B U2 B')と、ただでさえ長くなる手順が、さらに廻しにくい前背面廻しが続いて苦痛になります。
B1 はもう廻すのをやめて、持ち上げて J にしてしまおうかと思っていたのですが、まさにこの記事を書いている最中に、
左前:(w- t- w t)^3 (WCA表記で (L' U' L U)x3)
右奥:(e- t- e t)^3 (WCA表記で (R' U' R U)x3)
で入ることを見つけました。ああ、これなら廻しやすいですね。これから指に覚え込ませようと思います。
だからどうした、という個人的な F2L の頻度集計ではありますが、初心者の方には I・T はともかく、その次にはまずは G・H から覚えることをお勧めしてみる次第です。
当ブログをご覧いただいた皆さん、本年はありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。