スキューブの試し解きの続きです。今回は先々週の tribox contest から。
まずその1、
L B R' B L U' R' U' B L R
x- で白面が上、赤面が左前になるように持ち替えて
右図は前から奥側を透視したものです。
J式スキューブの回転記号(基本は島内先生の方位システム)を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。
今見直したら「白クロスで解いたら?」とも思います。上図から x2 して、e- で右、s のあと前時計N上げ、e- s- e s、y で持ち替えて、時計NW上げ、s g- e s g s e- g- s で完成、14手しかかかりません。これが最速の方も多数見られました。
ですが、青クロス固定も悪くないと思います。読み慣れますし、移動方向を間違うことも減りますし、廻しやすい色を探して見つからなかった、ということも避けられます。
まず、左下を固定したところから g- で底を入れます。私は右利きなので、底が右にあり、g か g- で入る手順を好みます。どうしても左手で廻さなければいけない(o・o- で入れる)ことはあまりありません。
せっかく正位置に入っていた奥が右上に浮き上がってしまいますが、これは仕方がないものと割り切ります。背面を向いており、そのままでは廻しにくいので、n で、前面に影響を与えずに左上に移動させます。


奥は左右どちらでも上を向いていたら s・s- で逆側に移動したら n・n- で入ります。つまり右上で背面向きなら n s n- で入ります。以前は e n- e- で入れていました。こちらは構わないのですが、左上背面向きは w- n w は左手で廻さなければいけないのでキツいですね。n- s- n の方が廻しやすい気がします。
ともあれ、上の図になったら、右を先に入れるなら s- e-、続いて前にいる奥を s- n- で入れることになります。が、奥を先に s n- で入れてしまい、そのあと s e- で右を入れても構いません。…そのときは頑張って読んだつもりでしたが、あまり手数を減らせてはいないのですね。


奥と右を入れると以下のようになります。
前も入ってしまったので、板N上げ、e n- e- n で上げます。


左背面(W面)の緑が揃っています。板が前面の左→右に移動していくのは反時計廻しです。反時計SE上げ、g- e- s g e- s g- e- s-、で完成です。
底 1 奥 3 右 2 上板上げ 4、で10手、工夫したつもりがあまり手数の短縮にはつながっていませんでした。お恥ずかしいです。
スクランブル時点で奥がせっかく入っているので、それをよけて戻す n- g- n は s- e- で右を入れた後に前時計E上げ、s w s w- s、y2 で持ち替えて、十字SE上げ s n e- (g e- g e-) s n、で完成、合計 19手となります。これも手数としては一緒ですね。
その週のその2、
B L U B' U' L R U B R U
y で持ち替えて、
n で奥が入ると思ったら大間違い。左の背面(W面)は緑なので、青と緑がある、いま前下にあるものが奥に入るべきものです。s- n- で入ります。
右は右下にいる基本形ですね。e s- e- で入ります。奥を入れる手順と s- が重複していますね。併せて e s- n- e- と 4手に減らせます。さらに s で前も入ってくれました。
私はまだ y2 で持ち替えて、板N上げ e n- e- n を廻してしまいますが、そのまま板S上げ w s- w- s が廻せたらもっと速く廻せることでしょう。…そのあと y2 することになりますが。
反時計NW上げ g- e (s e s- e-) g e- で完成です。
反時計NW上げ g- e (s e s- e-) g e- で完成です。
手順の判断は、隅に上面色が対角に二つ見えていたらそれ以外の対角を上げる必要があり、上面色がゼロなら Pi上げで、側面に二つ揃っているところが上げる面、一つしか見えなかったら右前に見えていたら N上げ、左前に見えていたら W上げ、などいろいろありますが、これも慣れですね。
最初はインスペクション無限で読めるだけ読むのが良いのでしょう。完読みができなくても、板を上げるところまで読めれば充分に速く廻せるようになると思います。