寒くなってきましたね。さすがに、耐寒性能の高い私も朝の通勤時はシャツを半袖から替えました。屋内では袖をまくっています。
毎度のことですが、J式の回転記号は以下の通りで、反時計廻しは "-" を(本来は右肩に)つけます。面は大文字で示します。図示できていない真後ろの面の回転は a (面としては A)とします。
全体の持ち替えも再掲します。一般的な記号 と同様に、
とし、手前から奥への垂直180°回転を x2、水平180°回転の後に手前の頂点を底面に接するように下げる回転を y2 x-、左から右への180°回転の後に手前の頂点を底面に接するように下げる回転を z2 x-、とします。
加えて、FTO Notes に従い、e 回転の動作で全体を廻すことを eo (o は object?)とします。解りにくいかとは思いますが、図と合わせてご確認ください。
L’ U’ R BL F’ R’ L BL’ U B’ D L B’ F’ R’ BR’ BL BR F’ D’ BR’ BL U D’ BR
スクランブルは FTO Notes に合わせて、彼の言う U面、J式での前面(S面)を白、彼らの言う F面、J式での底面(D面)を赤で廻しました。これは違う様式もあるようです。いずれ統一されていくことでしょう。
以前にも書きましたが、FTO Notes の色を英語で、ここでの色を日本語で書くと、
White→白
Yellow→緑
Orange→赤
Magenta→青
Sky Blue→紫
Red→灰
Blue→橙
Dark Green→黄
となります。
私は白・緑・青くらいしか比較検討していませんが、ちゃんと廻せたかの確認としては問題なさそうです。
以前もお見せしましたが、写真としてはこんな感じになります。
上記写真は FTO Notes と向きを合わせましたが、30°持ち上げて水平180°回転するより、縦180°回転の方が楽なので、以後はそれを右において図示させていただきます。
まずは青の六つ組から解いていきましょう。以前の通り、
s- t n- t- n- で
辺が白→橙→灰と正しく並ぶ青六つ組が作れます。できた青六つ組を x2 で底面に向き替えて
i- t i- t- / s- n t- n- t で
辺の位置が合った紫の六つ組ができました。"/" の前でできた 4-2 を合わせる時点で白-橙の辺位置が合っているので、それを維持するように、4 から塁を切って N面の 2 に合わせて 3-3 を作ることで、辺位置が合う六つ組が作れます。
続いて、青の隅を合わせましょう。辺位置を確認して合わせます。
e w- a- で揃いした。これは楽でしたね。もちろん、持ち替えて廻して構いません。
次は紫の隅です。またまたラッキーにも、青面回転は不要でした。
残る紫の二隅は奥と右にあるので時計移動が必要ですね。上面なので
s- i s- e- s i- s- e s- で位置が合います。y- で水平反時計廻し 120° 持ち替えて
となります。手順は size-sizes などと語呂合わせしましょうか。J式は e, s, t を含むので語呂合わせがしやすいですね。…世間の多数の人は、手順を語呂で覚えようとはしないと思いますが。
紫面で確認できますが、隅向きは奥は合っていて右は合っていません。自動的に左も合っていないことが分かります。合わせる面を前面(S面)において、
s i- b n b- i で向きが合いました。また y- で持ち替えて、
本来なら紫面の辺位置を隅と合わせる必要があるのですが、今回は既に合ってしまっています。ラッキーですね。続いて緑・黄の塁合わせです。一つ目はそのまま
ej n ej- n-
で入ります。
二つ目はs- n で共役(セットアップ)してej n ej- n- の手順を廻してから n- s で戻しますが、手順の最後の n- 共役戻しの n- とキャンセルされ、
s- n (ej n ej-) n s
でよくなりました。
もちろん、n- で共役して y で持ち替えて wj- i- wj i と左奥側面→前面の塁移動手順を廻してもいいのですが、私は混乱が怖くてそちらの手順はあまり使いません。
続いて、赤橙白灰四面の塁合わせです。y- で左前面(W面)前の赤→上面(T面)奥の白の交換が見えます。
左から上の前上げ
ej (s- i s) ej- (s- i-s)
y- で今度は左前面(W面)右の白→右前面(E面)上の赤→上面(T面)左の灰の三点交換が見えます。
三点交換の左前から上に上げる手順の逆手順、
n t (ej (s- i s) ej- (s- i- s)) t- n-
白の塁は揃ったので y- so- で


右前面(E面)の灰と上面(T面)の橙を交換しましょう。上面共役の右から奥に上げる手順です。
t ((s n- s-) wj- (s n s-) wj) t-
続いて左前面(W面)の灰と上面(T面)の赤を交換しましょう。W面共役の左から奥に上げる手順です。
w- ((s- i s) ej (s- i- s) ej-) w
これで塁は揃いました。続いて辺合わせ、まずは緑面が簡単です。x2 io- で緑面を上にして、
上三辺 反時計廻し、
(e t- e- t-)x2
so- で持ち替えて


三辺交換:右→前の手順を逆に廻したらしたら完成です。
e- (wj- ej wj) e (wj- ej- wj)
手数は、
青六つ組 5 + 紫六つ組 9 + 青隅 3 + 紫隅位置 9 + 紫隅向き 6
+ 塁:(緑黄 4+(2+4+2-1) + 赤橙白灰 8+12+10+10) + 辺 8+8
= 32+(11+40)+16 = 99手、なんと 100手を切りました。
ポップ(小片が外れること)しにくいパズルが販売されるようになれば、ルービックキューブ、333 よりちょっと時間がかかる程度で廻すのが普通になるかもしれません。
いま、ちょっと廻してみたら、最速で 5'16"、5回の平均が 6'15" でした。目と手と頭の廻りが速い人なら 1分は切れると思います。