2020年11月20日

スキューブ手順の出現頻度

私は集計が好きなようです。スキューブ手順の出現頻度をまとめてみました。もちろん、私一人のデータですし、数も少ないので自己満足に過ぎませんが、こんな統計をする人は他にはいないと思うので、興味がある方は見ていただければと思います。


全ての試技をデータ化できたわけではありません。解いた直後ですら「何を廻したっけ?」と思い出せないことも多々あります。記憶違いやスクランブルミスもあるでしょう。あまりその辺はこだわりませんでした。

このデータを記録する時間に解くことに集中していれば、4種目くらい毎日 30ソルブはできそうにも思いますが、「何が悪かったか」を振り返らないと気がすまないのは性格ですね。

分類を見ても何が何だか分からない方もおられると思うので、末尾に手順を載せておきます。

どの手順もまんべんなく出現していて、あまり偏りは感じません。強いて言えば、二の字平と時計WS上げがやや少なめかもしれません。逆に、十字も二の字も四隅上げと二隅上げに重複が見られるのに時計・反時計と同じ程度しか発生していないので、相対的に十字と二の字は少ないとも言えそうです。

時計と反時計では時計の方がやや多いのですが、ピラミンクスほどの差はないようにも思います。

なので、費用対効果を考えるなら、覚えるのはまず時計・反時計から、とも言えますが、数が多くて大変ですね。私もまずは十字から覚えました。次は、まずは二の字の平から。時計・反時計も Pi上げから覚えました。覚えやすいのから覚えるのでいいと思います。

毎回、ソルブ前に全手順を廻して確認しています。ウォーミングアップに良いと思います。たとえば、時計手順を Pi E上げ→Pi N→Pi W→Pi S→二隅SE上げ→EN→NW→WS→平、と廻していくと、完成状態に戻ります。

前隅廻し&板上げも集計できると思いますが、それはまたの機会に。
posted by じゅうべい at 13:07| Comment(0) | スキューブ

2020年11月18日

スキューブ試し解き:ちょっと工夫した手順

スキューブの試し解きの続きです。今回は先々週の tribox contest から。

まずその1、
L B R' B L U' R' U' B L R
x- で白面が上、赤面が左前になるように持ち替えて
SkTrial20L18_1aF.jpgSkTrial20L18_1aH.jpg
右図は前から奥側を透視したものです。

J式スキューブの回転記号(基本は島内先生の方位システム)を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。
Skewb_rotationNew.jpg

今見直したら「白クロスで解いたら?」とも思います。上図から x2 して、e- で右、s のあと前時計N上げ、e- s- e s、y で持ち替えて、時計NW上げ、s g- e s g s e- g- s で完成、14手しかかかりません。これが最速の方も多数見られました。

ですが、青クロス固定も悪くないと思います。読み慣れますし、移動方向を間違うことも減りますし、廻しやすい色を探して見つからなかった、ということも避けられます。

まず、左下を固定したところから g- で底を入れます。私は右利きなので、底が右にあり、g か g- で入る手順を好みます。どうしても左手で廻さなければいけない(o・o- で入れる)ことはあまりありません。

せっかく正位置に入っていた奥が右上に浮き上がってしまいますが、これは仕方がないものと割り切ります。背面を向いており、そのままでは廻しにくいので、n で、前面に影響を与えずに左上に移動させます。
SkTrial20L18_1bF.jpgSkTrial20L18_1bH.jpg
奥は左右どちらでも上を向いていたら s・s- で逆側に移動したら n・n- で入ります。つまり右上で背面向きなら n s n- で入ります。以前は e n- e- で入れていました。こちらは構わないのですが、左上背面向きは w- n w は左手で廻さなければいけないのでキツいですね。n- s- n の方が廻しやすい気がします。

ともあれ、上の図になったら、右を先に入れるなら s- e-、続いて前にいる奥を s- n- で入れることになります。が、奥を先に s n- で入れてしまい、そのあと s e- で右を入れても構いません。…そのときは頑張って読んだつもりでしたが、あまり手数を減らせてはいないのですね。

奥と右を入れると以下のようになります。
SkTrial20L18_1cF.jpgSkTrial20L18_1cH.jpg
前も入ってしまったので、板N上げ、e n- e- n で上げます。

SkTrial20L18_1dF.jpgSkTrial20L18_1dH.jpg
左背面(W面)の緑が揃っています。板が前面の左→右に移動していくのは反時計廻しです。反時計SE上げ、g- e- s g e- s g- e- s-、で完成です。

底 1 奥 3 右 2 上板上げ 4、で10手、工夫したつもりがあまり手数の短縮にはつながっていませんでした。お恥ずかしいです。

スクランブル時点で奥がせっかく入っているので、それをよけて戻す n- g- n は s- e- で右を入れた後に前時計E上げ、s w s w- s、y2 で持ち替えて、十字SE上げ s n e- (g e- g e-) s n、で完成、合計 19手となります。これも手数としては一緒ですね。

その週のその2、
B L U B' U' L R U B R U

y で持ち替えて、
SkTrial20L18_2aF.jpgSkTrial20L18_2aH.jpg
n で奥が入ると思ったら大間違い。左の背面(W面)は緑なので、青と緑がある、いま前下にあるものが奥に入るべきものです。s- n- で入ります。

右は右下にいる基本形ですね。e s- e- で入ります。奥を入れる手順と s- が重複していますね。併せて e s- n- e- と 4手に減らせます。さらに s で前も入ってくれました。
SkTrial20L18_2bF.jpgSkTrial20L18_2bH.jpg
私はまだ y2 で持ち替えて、板N上げ e n- e- n を廻してしまいますが、そのまま板S上げ w s- w- s が廻せたらもっと速く廻せることでしょう。…そのあと y2 することになりますが。
SkTrial20L18_2cF.jpgSkTrial20L18_2cH.jpg
反時計NW上げ g- e (s e s- e-) g e- で完成です。

手順の判断は、隅に上面色が対角に二つ見えていたらそれ以外の対角を上げる必要があり、上面色がゼロなら Pi上げで、側面に二つ揃っているところが上げる面、一つしか見えなかったら右前に見えていたら N上げ、左前に見えていたら W上げ、などいろいろありますが、これも慣れですね。

最初はインスペクション無限で読めるだけ読むのが良いのでしょう。完読みができなくても、板を上げるところまで読めれば充分に速く廻せるようになると思います。

posted by じゅうべい at 14:54| Comment(0) | スキューブ

2020年11月17日

先週の tri con スキューブの廻しやすかった手順

北村暁さんの面転八面体(Face-turning Octahedron)の目隠しソルブの動画、見ました。素晴らしいですね。というか信じられません。見て解いても 6:03.98 はなかなか出せないでしょう。ぜひ”非公認国内記録 (Unofficial National Record)”を名乗っていただきたいと思います。

先週の tribox contest のスキューブは廻しやすくてありがたかったです。平均自己ベストで、全種目を通じて初めて順位が全体の半分より前になりました。…こんなレベルの人の話は参考にならないとは思いますが、気が向いたらご覧ください。

普通に解いたのはその5、
R L U B U' R' B L R L B'
x y で緑面が上、黄面が右前になるように持ち替えて
SkTrial20L19_5F.jpgSkTrial20L19_5H.jpg
右図は前から奥側を透視したものです。

J式スキューブの回転記号(基本は島内先生の方位システム)を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。
Skewb_rotationNew.jpg

J式は青クロスで、隅と板が揃っているものがあればそれを左下と底において始めます。最低でも右と奥は読み、読みやすければ前と上板までは読みますが、それ以上は無理しません。上位者は完読みなのだろうと思いますが。

右と奥も、基本的にはまず右を入れて、その後奥を入れることを考えますが、これほど分かりやすく奥が入るのなら(左の奥側の色が橙なので、青と橙を含む隅が奥に入ります)、n- で先に入れてしまいますね。右は右下背面向き、基本手順の e s e- で入ります。

右と奥が読みやすかったので、前まで読めました。奥を入れる n- で左上に背面向きで上がり、右の 2手目の s で右上に背面向きになるように移動します。右 3手目の e- で右上のまま上を向きますね。そのあと、s- で前に入れたら時計廻しで下面を向きます。

上板(白)も読みやすかったですね。n- で左背面(W面)に移動しますが、その後の e s e- s- では移動しません。

…この文章、目一杯読みにくいですね。すみません。ぜひスキューブを廻しながら読んでいただければと思います。

奥→右と入れたところで以下のようになります。
SkTrial20L19_5Fa.jpgSkTrial20L19_5Ha.jpg
前時計W上げ、s w s- w- で前と上板が揃います。

実際に廻しているときは右背面(N面)の黄が揃っていることも、隅向きなどもまるで気づいていませんでした。廻してびっくり。
SkTrial20L19_5Fb.jpgSkTrial20L19_5Hb.jpg
y- で持ち替えて、反時計平 g e- g- e s m- s- m で完成です。隅向き替えがないと判断も速くできますし、手順としても廻しやすいのでありがたいですね。

一方で、同じ週のその1、
U B R' U' L' U L' U R' L' R

x- で持ち替えて、
SkTrial20L19_1aF.jpgSkTrial20L19_1aH.jpg
もちろん、最初は揃っている隅が左に来るように、さらに y2 して読みます。ですが、私は右利きですが、これほど分かりやすければ左手で廻すことも躊躇しません。

揃っている右下隅の背面色は赤、ですので赤青を含む隅が奥に行きます。左上にいて n で入りますね。

いつもと逆ですが、左下を入れます。前上に待機していますね。w で入ります。

右上に待機している残りの隅は、初手の n で左上に移動し、底が前面を向きます。…この辺の読みも慣れですね。2手目の w で位置はそのままで底が背面を向きます。すると s- で前下に入ってしまいました。

上板は、初手で右背面(N面)に移動しますが、残りの手順では移動しません。前底は揃っているので、板N上げ、e n- e- n で上がります。

SkTrial20L19_1bF.jpgSkTrial20L19_1bH.jpg
上隅の向きが揃い、右の緑面も完成してくれています。揃っている面が見えると判断しやすくてありがたいですね。

y2 で、揃っている緑面を左背面(W面)になるように持ち替えて、反時計平 g e- g- e s m- s- m で完成です。

このように、いつも分かりやすく廻せるとは限りません。順序を入れ替えたりする工夫についてはまた次回に。

そうそう、手順について再掲しておきますね。Rubik'skewb 上級編 のそのままですが、J式の”名称での分類”が把握しやすいという方もおられるかもしれません。「絵で見ないと分からない」、という方はぜひ本家をご覧ください。


以前は前隅廻しの手順は載せていなかったので、そちらも併せて掲載しておきます。


縦交換は普通は行いません。発生してしまったときにはタイムは諦めて、完成するためだけに用います。また、板W上げ、w n- w- n はあまりに廻しにくいので、持ち替えて廻すようにしています。というか、廻し間違うのが怖いので、最近は全て N上げだけで済ましていますね。

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posted by じゅうべい at 13:12| Comment(0) | スキューブ