2020年10月30日

Face-turn Octahedron18:2つめの六つ組で辺合わせ

面転八面体、Face-turning Octahedron、
FaceturnOctahedron.JPG
の J式解法で、2つめの六つ組でも辺合わせを意識してみましょう。

毎度のことですが、J式の回転記号は以下の通りで、反時計廻しは "-" を(本来は右肩に)つけます。面は大文字で示します。図示できていない真後ろの面の回転は a (面としては A)とします。
FaceTOct_notation'.jpg

最初の六つ組を上面に作ったら、それが底面に来るように持ち替えて、二つ目の六つ組を前面に作るのですが、
FTO_2ndCenter_Front.jpg
作り方の基本方針は最初の六つ組と同様です。

3-3 で合わせる前の 4-2 の時点で辺の組み合わせが合っている(紫面を組むのなら、辺は時計回りに白→赤→橙→白の順)なら正手順で、違っているのであればそれを調整できる反手順で 3-3 にする、というのは変わりません。さらに、4-2 の 2 で 4のうちの3 をどかしながら、残った 1 に 2 を合わせて 3 を作るのも同様です。

ただし、底面は崩せないので、廻せるのは S(前面), T(上面), N(右背面), I(左背面) だけです。

以下に並べた図は、左が左奥面(I面)と前面(S面)、右が前面(S面)と右奥面(N面)の組み合わせにしています。

4-2 で 2 が 4 を追いかけ、4 は逃げている向きと言いましょうか、そのような基本的な組み合わせの手順は
FTO2ndCenter_4-2L'.jpgFTO2ndCenter_4-2R.jpg
正:s i / t i- t-                            s- n- / t- n t

反:t- s t                                    t s- t-

正手順の最初の 2手は向きを変えているだけです。正手順では合っている辺が分断されないように気をつけ、反手順ではむしろどうにか分断するように心がけます。

上記の逆並び、2 が逃げ、4 が追う並びなら、
FTO2ndC_4-2L2.jpgFTO2ndC_4-2R2.jpg
正:i- s- / t i t                            n s / t- n- t

反:t- s- t                                  t s t-

このあたりは手順を覚えるのではなく、理解して身につけるものでしょう。全てを列挙しきることは不可能です。六つ組その2を組んだ後に辺位置が逆であることに気づいたら、反の逆手順で 4-2 に戻してから正手順を廻すと良いでしょう。t s- t- / n s t- n- t あたりが廻しやすいかもしれません。

5-塁は、初手の t・t- で 4-2 を作った後に意識して工夫して廻せば、同じ 5手で辺を揃えて六つ組を作れます。”向き合っている”といえる組み合わせだけを示します。
FTO2ndC_5rui_Ls.jpgFTO2ndC_5rui_Rs.jpg
正:t- n / t- n- t                       t i- / t i t-

反:t- s- / t s t-                        t s / t- s- t

5-辺も 5手で揃いますが、5 を S面において手順を廻して、完成は N・I 面になるのでご注意を。これも、互いに向き合っている組み合わせの手順だけ示します。
FTO2ndC_5hen_Ls.jpgFTO2ndC_5hen_Rs.jpg
正:t s- / t i t- (完成は I面)        t- s / t- n- t (完成は N面)

反:t i / t- s- t (完成は I面)        t- n- / t s t- (完成は N面)

4-2 が向き合っている場合には、2 で 4 のうちの 3 をどかしても、残った 1 とで 3 を作ることができません。その場合は、いったん 5-塁 を作ります。…5-辺を作っても構いませんが、私はこの方が楽に感じました。
FTO2ndC_r4-2Lup.jpgFTO2ndC_r4-2Rup.jpg
正: s- t- s / t i- / t i t-             s t s- / t- n / t- n- t

反: s- t- s / t s / t- s- t           s t s- / t- s- / t s t-

後半 5手は 5-塁と同じ手順です。また、正手順と反手順では最初の 4手は同じになります。

4 が 2-2 の組み合わせの場合は、正手順は 4手ですむのに、反手順は 7手かけて組み直し、合計 11手となるので、お得感がなくなります。

FTO2ndC_2211N.jpg             FTO2ndC_2211I.jpg
正:t- s- n- t- (N面に)                           t s i t (I面に)

反:s t- / s n t / n i  / t s i t  (I面に)      s- t / s- i- t- / i- n- /  t- s- n- t-  (N面に)

実戦では、組んでしまってから確認し、辺が合ってなかったら直すようにした方が良さそうですね。

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posted by じゅうべい at 14:06| Comment(0) | Octahedron

2020年10月29日

Face-turn Octahedron17:最初の六つ組の辺合わせの補足

面転八面体、Face-turning Octahedron、
FaceturnOctahedron.JPG
の J式解法での辺合わせを意識した六つ組作りでの補足です。

J式の回転記号は以下の通りで、反時計廻しは "-" を(本来は右肩に)つけます。面は大文字で示します。図示できていない真後ろの面の回転は a (面としては A)とします。
FaceTOct_notation'.jpg
最初の六つ組の補足ですが、4-2 は上面に 4、前側面に 2 を作る方が見やすくて廻しやすいですね。

正しい組み合わせができている場合の手順を"正"、組み合わせを飼える必要がある場合の手順を"反"とすると、

FTOproc_ntn-.jpgFTOproc_i-t-i.jpg
正:e t / n- e- n             w- t- / i w i-

反:n t n-                       i t- i-

このような形を列挙しだしたらキリがありません。ただ、4-2 の 4 の辺の組み合わせが合っている場合はその二辺を分断しないように、塁を切って 2 と合わせ、逆に 4 の辺の組み合わせを変えなければいけない場合は、辺を切って 2 と合わせる、それを意識できれば問題なく手順を使い分けることができるでしょう。

組み合わせを間違えた場合の復旧は、n- t s- で 4-2 にして t n t n- で組み合わせを変える手順が良さそうです。a・a- 回転は避けたいですし、s・s- もやや廻しにくいので少ない方がいいですね。この最後の n t n- は上図左の反手順です。

3 手で揃わない 4-2 も、2 が前側面に来ている場合は
FTOproc_7-42Re.jpg         FTOproc_7-42Lw.jpg
正:n- e  n / e- n t n-           i w- i- / w i- t- i

反:n- e n  / t n- e- n          i w- i- / t- i w i-

前回の、2 が背面(A面)にある場合とあまり変わらない手順ではありますが、発想としては一緒で、まずは 5-辺を作って、5 と 1 が向き合うようにして 4-2 を作り、あとは組み合わせが合っている正手順か、組み合わせを変える必要がある反手順かを選ぶだけです。

二つ目の六つ組での辺合わせを意識した手順について、ここに加えると混乱を生みそうなので、また次回に。
posted by じゅうべい at 11:36| Comment(0) | Octahedron

2020年10月28日

Face-turn Octahedron16:最初の六つ組で辺合わせ

面転八面体、Face-turning Octahedron、
FaceturnOctahedron.JPG
の J式解法での試し解きその1を紹介し終えた後、「どうにかして六つ組を作るときに辺を合わせられないか」と手順を探っていましたが、どうにかまとまってきました。

今後は“六つ組完成後の辺二点交換”が不要になります。15または17手が浮きますね。うっかり発生させてしまったときも、4-2 の反→正の逆手順で戻して、正→正の手順で作り直せば復旧できます。7手で済みますね。

J式の回転記号は以下の通りで、反時計廻しは "-" を(本来は右肩に)つけます。面は大文字で示します。図示できていない真後ろの面の回転は a (面としては A)とします。
FaceTOct_notation'.jpg

上段の正→正は、青の六つ組を揃えるときに、辺が時計回りに白→橙→灰→白の状態から辺を合わせて六つ組を作る場合で、下段の反→正は、辺の並びが正しくない状態から正しい六つ組を作る場合の手順です。

まずは、4-2 から 3手で上面に六つ組を作る手順について。
FTOproc_n-tn.jpgFTOproc_it-i-.jpgFTOproc_nt-i.jpgFTOproc_i-tn-.jpg
正→正:a- i- a- i            a n a n-           n t- i または n a- n-     i- t n- または i- a i

反→正:n- t n                i t- i-                       t i t i-                   t- n- t- n

あまり a・a- 回転は使いたくありませんが、状況によっては已むを得せんね。

5-塁については、
FTOproc_5rui_A.jpgFTOproc_5rui_E.jpgFTOproc_5rui_W.jpg
正→正:n- e / n- e- n      n a / n a- n-         i- a- / i- a i

反→正:n- t- / n t n-        n t- / n- t n          i- t / i t- i-

どれも 5手で上面に六つ組が完成します。また、" / " の前の 2手で 4-2 を作っています。

5-辺 については、
FTOproc_5hen_Eb.jpgFTOproc_5hen_Wb.jpgFTOproc_5hen_Ef.jpgFTOproc_5hen_Wf.jpg
正→正:n- t- / n- e n             i t / i w- i-              n- t / n- e- n         i t- / i w i-

反→正:n- t- / n- e n             i t / i w- i-              n- t / n- e- n         i t- / i w i-

3 手で揃わない 4-2 については
FTOproc_7-42R.jpg          FTOproc_7-42L.jpg
正→正:n- e / n a / n a- n-        i w- / i- a- / i- a i

反→正:n- e / n t- / n- t n          i w- / i- t / i t- i-

どちらも、最初の 2手で 5-塁を作って、そこから 5-塁の 5手手順を廻しているので、その 5-塁の 5手手順で 正→正か 反→正かを調節するようにしています。

再掲になりますが、3手手順と 7手手順の見分け方は、上面に 4 を横向き、背面に 2 を上段に作ったときに、向く方向、というのもなんですが、それが同じ向きなのが 3手、逆向きなのが 7手で揃うものです。

実際に廻しているときには 4-2 の 2 で 4 の 3 をどかしたときに、3-3 にならないものが 7手手順の状態、と判断するのが良いでしょう。

また、一つの面で 2-2 で分離している場合、
FTOproc_2211_s-e-n.jpg   FTOproc_2211_swi-.jpg
正→正:s- e- n                s w i-

反→正:s- n e s- t s         s i- w- s t- s-

FTOproc_2211_nes-.jpgFTOproc_2211_i-w-s.jpg
正→正:n e s-                    i- w- s

反→正:n s- e- n t- n-        i- s w i- t i

これらは判断が難しく、利用できる状況はラッキーでしょうけど、知っておいて損はないでしょう。

六つ組その2についても、辺が正位置の状況と合ってない状況で手順を使い分けたいですね。それはまた次回に。

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posted by じゅうべい at 14:35| Comment(0) | Octahedron