2020年09月01日

Skewb Diamond の紹介

しばらく前のことになりますが、北村暁さんが 1x1x1 の正八面体パズルを制作されていました。

機構としては同等で、実際に販売されているパズルとしては 4x4x4 Octahedron がありますね。…これも既に販売中止になっているとは残念です。The Cubicle ならまだ購入可能です。

444octahedron'.JPG

以前、Kemi さんの解法 を見て解きましたが、Kemi さんが仰るとおり、面倒だったのを覚えています。また気が向いたら廻してみるかもしれません。

正八面体パズルで名作とされるのは Face turn Octahedron ですね。こちらはまだ tribox で購入可能です。

FaceturnOctahedron.JPG

これは三層ありますが、二層で、そのぶん気軽に廻せるのが Skewb Diamond です。まさか、これまで販売終了とは驚きました。The Cubicle でも、Meffert製は品切れですが、LanLan製 は購入可能です。

SkewbDiamond.JPG

構造上はスキューブと同一ですが、面(中心体)が隅に、隅が中心体へと入れ替わっており、向きも 8隅3面だったのが 6隅4面となり、異なる解法で解いた方が良い、まるで別物のパズルとなっています。

開発年代については分かりませんでしたが、古くからあるパズルなのでしょう。解法が様々に示されています。

Meffert :スキューブと同様に解く解法。スキューブの面に相当する頂点の隅に隣接する四面(中心体)を合わせ、続いて隅を合わせていく。解法階層(ステップ)が多く、二隅回転手順は 16手と長め。

魔術方塊 :スキューブとそのアレンジのページに掲載されており、Meffert の解法のアレンジか、頂点の隅の廻りに中心を合わせてから残りの隅を合わせていく方針は同様。手順はややスタイリッシュだが、共役を多用していて、実際には長手順を用いることになる。

Kemi さんのサイト :図も見やすく手順も整っていてシンプルで、本来なら一番のお勧めとしたいところだが、隅合わせ→中心合わせと単純化した分、やや力業に。二隅合わせ手順で、揃えたはずの背面の中心がズレていってしまう。

立方体の迷宮 :上隅に中心体二つを合わせて出迎えで脇隅を揃えて完全一面を形成する。ここまでをうまく用いた場合、スピード競技であれば、おそらく一番速い解法と思われる。であるのに、三隅め合わせや一面完成後の二隅合わせ手順などが、丁寧なぶん手順が過剰に長く、手間が余計に掛かってしまう。

Jaap氏のサイト :短くて端的。二隅合わせ手順はここのものがベスト。記号だけで理解できるのならこの解法だけで充分だが、図がないので今ひとつ分かりにくい。

他にもいろいろあるでしょうけど、以上で充分でしょう。

私は、立方体の迷宮の解き方を省略したものに Jaap氏のサイトの二隅合わせ手順を採用し、最後の面合わせは Kemi さんの手順を用いて解いています。

R U R L R L' R U R L' R
を解いてみたところ、タイムは 1:37.45 でした。慣れれば 1分を切れるでしょう。まぁ、速解きに向いたメカニカルではありませんが。

J式での解き方の紹介はまた次回に。

posted by じゅうべい at 11:16| Comment(0) | Octahedron