2020年09月15日

Face-turn Octahedron2:回転記号

面転八面体、Face-turning Octahedron、
FaceturnOctahedron.JPG

の回転記号についてですが、Skewb Diamond とは持ち方が変わります。構造が複雑な分、安定して机に置けた方がいろいろ確認しやすいですね。逆に、Skewb Diamond の回転記号をこちらに合わせてしまおうかとも思いましたが、あちらはあちらで Skewb と合っているのが良い点でもありますので、それぞれ別でいいのでは、と思いました。

という配色になっています。…すごく分かりにくいですね。私は青クロス、緑前を基本としているので左の写真の向きを基本とします。右面が白、左面が灰色、上面が赤になります。右の写真は裏から見たもので、背面の橙が前に、底面の青が上に、左奥に来る紫が右前に、右奥になる黄色が左前に見えています。

Face-turning Octahedron、長いですね。FTO と略されたりもしますが、フェイタロン Fataron とかフェイタン(なにかの登場人物名でありましたっけ?)とかが普及してくれれば、とも思います。

Ben Puzzle の FTO Notes では頂点が自分の方を向くように持つので、
FaceTOct_notation_Ben.jpg
となりますが、めちゃくちゃ分かりにくく感じました。特に U と F を頻回に間違えました。背面を時計廻し(手前から見たら反時計廻し)に廻すのがD になります。反時計廻しの場合はプライム記号 ( ' ) を添えます。内層廻し(スライスムーブ)は R と同じ方向に廻すものを Rs としています。また、このサイトの解法では持ち替えが多用されますが、R と同じ方向にパズル全体を廻すことが Ro などと表記されます。慣れるまでは間違わないように慎重に、考えながら廻さなければなりません。さらに混乱を生むのが T, T' です。他の回転は全て 120°づつ廻すのですが、このT, T' は、頂点を自分に向けた状態のまま、パズル全体を 90° 時計回り、または反時計回りに廻すことを意味します。

これが公式なスクランブル記号になったらちょっと大変ですね。

一方、感覚的に納得いくのが Kemi さんのサイト で、
FaceTOct_notation_Kemi.jpg
前面は F、上面が U、と他のパズルと同様になっていて分かりやすいです。反時計廻しの場合はプライム記号 ( ' ) を添えるのは一般的な表記や Ben Puzzle と同様です。内層記号も 4x4x4 などの他のパズルと同様に、R列の内層をR列と同じ方向に回転することを小文字を用いて r と表しています。

私は、可能な限り持ち替えをしないために(持ち替えでミスが多発するので)、左背面廻しにも記号を用意しました。また、島内先生 は内層廻しを認めていませんでしたが、さすがにこのパズルでは私は内層廻しをしないと無理だと判断し、inner の略の i を添えることにしました。
FaceTOct_notation.jpg
上面 t (top), 下面 b (bottom)、左前面から側面を反時計回りの順に w (west), s (south), e (east), n (north) と定義していくのは島内先生の S式と同様ですが、J式メガミンクスと同様に、左背面は i (亥より)とします。内層は e列回転の一層内側を e と同方向に回すことを ei, w列の一層内側を wと同方向に回すことを wi とします。下付文字は相変わらず用いられないのでご容赦を。反時計廻しは"−"を添えますが、本来は上付きですが、ブログの仕様上やむを得ず、上付きでなく表記します。回転は小文字で、面は大文字で示します。S面の真裏、FTO Notes では D とされる面は十二支の始まりに相当する最初のアルファベット、a (面としては A)としますが、解法としては用いることはなさそうです。

回転記号だけでも一苦労ですね。

posted by じゅうべい at 13:35| Comment(0) | Octahedron

2020年09月11日

Face-turn Octahedron1:内部構造の紹介

面転八面体、Face-turning Octahedron、
FaceturnOctahedron.JPG

については、Ben Puzzle の解法 はどうにも理解できないでいます。最初の一面合わせくらいは分かりそうですが、その後が「何が何だか分からない」状態が続いています。結局、Kemi さんの解法 をちょっとアレンジした程度になりそうです。

LanLan製 で充分廻しやすいものと思いますが、また、シリコンスプレーを差しまくって、そこそこ滑らかに廻ってくれるようになりましたが、それでも頻繁にポップします。慌てて廻せば廻すほど。派手に崩壊してくれます。

せっかくなので内部構造の紹介を。

Structure_whole.JPG

コアの中央やや左下の隙間はエッジの足が入っていたところです。さすがにこのエッジの足はそう簡単には抜けませんが、これすらポップさせたことがあります。


言うなれば、二面体、といったところでしょうか。

コーナーは嵌まっているだけですが、インナーが抜けまくらなければ、これもそんなに外れることはありません。
piece_corner.JPG
島内先生なら”四面体”と呼んだことでしょう。

インナーというか、一面体というか、センターと呼ばれることもあるのが、
piece_inner.JPG
これがすぐに外れてくれます。中層廻し(スライス)をしまくっている最中に外れると、手順をどこまで廻したかも忘れますし、どう戻したらいいかも分からなくなったりして途方に暮れます。一つ二つならまだいいのですが…。インナーは隣り合った面には移動できないので、それを把握していると、戻すときの指針になります。

解けるようになったら、全部外して戻すよりは取りあえず解いてみて、発生したパリティーだけはめ直して修正する方が速そうです。

8分くらいで解けていたのですが、2エッジを一気に合わせようなどと余計なことを考えるようになって、むしろ遅くなっています。なかなか 10分を切れません。調子がいいときに限ってポップしますし。

次回は解法を紹介できそうです。いましばらくお待ちください。

posted by じゅうべい at 18:15| Comment(0) | Octahedron

2020年09月07日

Face-turning Octahedron:検討中です

台風10号の影響はいかがだったでしょうか?特に被害が無かったことをお祈りします。

Skewb Diamond
SkewbDiamond.JPG

の次は Face Turn Octahedron だ、
FaceturnOctahedron.JPG

と意気込んだのですが…、ちょっと難しいですね。まだいろいろ勉強中です。多少なりとも纏められるのはまだまだ先になりそうなので、今回は軽く紹介まで。

パズルは tribox で購入可能です。LanLan製以外にも Maru製 があるようですが、この The Cubicle 以外では”現在お取り扱いしておりません”ばかりです。LanLan製に比べると廻しにくいと言う人もいて、無理して Maru製を購入する必要はなさそうです。

解法サイトとしては Kemi さんのサイト と Jaap氏のサイト くらいしか見つけられていません。魔術方塊 は頁(ページ)は用意してあるものの、Rex Cube や Master Skewb の解法を応用して解ける、程度のことしか載せていないのでちょっと残念でした。

私としては、一面だけインナーを揃えてから隅を全て合わせ、三点交換を繰り返して、インナー→エッジで揃えていくのが、そこそこ労力が少なめか、と思っていたのですが…。

解法動画を YouTube でいろいろ見つけて驚きました。海外では Face-Turning Octahedron、と ing が付加される表記が多いようなので、検索されるときにはご注意を。頭字語として FTO という表記もよく見かけます。csTimer の分類メニューの下の方にある Other での表記も "FTO (Face-turning Octahedron)" になっていますね。

その解法動画のうち、benpuzzles という人(プロフィールは見つけられませんでした。題字はギリシャ文字表記もありましたが…)が 単発 18.77秒 を出しているものがありました。信じられません。二回解いて 1分を切る、というのもあるようで、とにもかくにも信じられない世界です。解法が整えられて、解くことに慣れたら 4x4x4 と同じくらいのタイムで解ける、という感じのようです。私は、ミス無く解けたら 9分くらい、今年 4x4x4 を再開してしばらくは 8〜9分を連発していたので、そんなものかもしれません。

私は動画を見てもまるで理解できないので(学校でも、授業を聞いても分からず、読んでどうにかしていました)、動画しかないようであれば諦めていたのですが、benpuzzles の人の文書(FOT Notes) が Google Drive に用意されているのを見つけました。私はまだまだ勉強中で、把握に時間が掛かりそうなので、興味がある方は是非ご覧ください。

回転記号についてはご注意を。benpuzzles の人が FTO Notes で示したものが、おそらく世界で一般的な回転記号となっていそうで、将来的にこの FTO が WCA の正式種目に採用されたときにもそれがスクランブル記号として用いられることでしょう。ただ、それは Kemi さんのサイト で用いられている、感覚として受け入れやすい回転記号とは異なっています。R, L が一致しているだけにやっかいで、Kemi さん→FOT Notes の順で示すと、F→U, U→B, B→BR となっています。普通、 D面と思われるところが F、B面と思われるところが D なので混乱を来します。持ち方の問題とも思いますが、下面は机の上面と接するように持つ方が自然に感じられます。

J式解法の構築にはしばらく掛かりそうです。気長にお待ちいただければと思います。

posted by じゅうべい at 13:49| Comment(0) | Octahedron