2020年08月18日

Master Pyramorphix5:上面の辺合わせ

Master Pyramorphix
MasterPyramor_solved.JPG
の続き、上面の辺合わせです。向きは置いておいて、まずは位置を合わせましょう。

回転記号についてはピラモルフィックスの流用ですが、J式表記で以下の通りになります。
Pyramor_notate.jpg
WCA表記では t→U, e→R, n→B, w→L, s→F, b→D となります。反時計回りは t- などと、WCA表記で用いられるプライム記号" ' " の代わりに "−" をつけて示しますが、本来肩付きの表記を無理せずにそのまま表記するのも、いつもと同様です。

J式を主に示し、WCA表記はカッコ書きか / のあとに併記するようにします。

いくつかポイントがあります。

1. 右と奥、左と前がそれぞれ同形同色なので、位置合わせに選ぶ手順に自由度があります。

2. 移動前は合って見えたのに、移動したら向きが合わなかったことが多発します。

3. 廻している間に、どこを手前、どこを上として廻していたか混乱しがちです。

手順は紙に書き出しておき、見ながら丁寧に廻すのが無難でしょう。まぁ、近年の YJ製 や QiYi製 は廻しやすいのかもしれないので、普通の 3x3x3 同様に、気軽にひょいひょい廻せるかもしれません。

十字移動は向き替えが思った通りに動くので、二の字移動よりも使いやすいと思います。


左が完成形から十字平を廻したもの、右が完成形から二の字平を廻したものです。二の字平では側面センターも回ってしまい、多方面に影響が出ます。

十字平(向き替えなし):e w t2 e- w- n- s- t2 n s / R L U2 R' L' B' F' U2 B F
十字右(上げ):w- t2 w t s e t2 e- t- s- / L' U2 L U F R U2 R' U' F'
十字縦(上げ):e- t2 e t- e- t- e- s e2 t e- t- e- s- e2 / R' U2 R U' R' U' R' F R2 U R' U' R' F' R2

十字縦は手順が長い割には廻しやすいのでお勧めします。十字全はやや廻しにくいのでトラブルを発生しやすいと思います。廻しやすい十字平で位置を合わせて、最後に四辺向き替えで向きを合わせるのが良いでしょう。

三点交換は向き替えなしの基本手順を用いて、向きは後で合わせるのが良いでしょう。

三角正:s2 t e- w s2 e w- t s2 / F2 U R' L F2 R L' U F2
三角反:s2 t- e- w s2 e w- t- s2 / F2 U' R' L F2 R L' U' F2

もちろん、他の手順でも廻せますが、これらは正時計移動なら上面を正時計廻し、反時計移動なら上面を反時計廻しするだけで他は一致していて、分かりやすく二手順を覚えられるのでお勧めです。

向き替えは全て問題なく使えます。

隣辺:e- t2 e2 t e- t- e- t2 w s e s- w- / R' U2 R2 U R' U' R' U2 L F R F' L'
対辺:(t- s e- t s- e w-)(t n- e t- n e- w) / U' F R' U F' R L' - U B' R U' B R' L
四辺:(e2 n2 e2 t2) e w- n e- w (t2 e2 s2 e2) t / (R2 B2 R2 U2) R L' B R' L (U2 R2 F2 R2) U

隣辺向き替えは強力ですが、普段廻しているのでなければややキツい手順かもしれません。十字右→十字平で代用することも可能です。対辺も、十字縦→十字平で同様に対応できます。

普通の 3x3x3 ならこれで完成ですが、マスターピラモルフィックスなどの変形系ではセンター合わせも必要となります。それはまた次回に。

posted by じゅうべい at 14:58| Comment(0) | Pyramorphix