ShengShou Magnetic Clock、あまり良くないようで残念です。速報を聞いた瞬間は「絶対に買う!」と思いましたが、matchbox 製をオークションで落として、海外輸送費が高額になってまで購入した身としては、ちょっと手が出ないなと思い直したところでした。毎日過剰量を廻して、もうボロボロであるなら、それでも買ったかもしれませんが…。
3x3x2→2x2x3 の次は 2x2x4かと思ったのですが、先日ペンタクルキューブ Pentacle Cube を久しぶりにいじったら楽しかったので、紹介してみようと思います。
ネタばれ全開なので、自力で解きたい方はどうかご注意を。
2018年2月ごろにハマりましたが、当時(今も?)字で解説してくれているサイトはなく、日ごろ頼みにしている Jaap氏のサイトも Kemi さんのサイト(現在も写真が掲載されているだけ)も Pentacle Cube についてのページがなかったので、"How to Solve the Pentacle Cube"というサイトを見たようです。現在、それで検索をかけると引っかかる動画が多数あるので、動画で学べる人はそちらをご覧になると良いでしょう。
面にある円と五芒星はいつでも単独で回転できます。五芒星の横線が、たとえば左の写真での黄・赤面のように、四面とも揃っていれば、そこを境界線として面が廻せます。品質がいいので、五芒星は親指で気楽にくるくると廻せます。Ancient Coin も良かったですね。あちらは隅回転(コーナーターン)で簡単だったので、子持ちの知り合いにあっさりあげてしまいました。
中央の五角形は隅の移動・回転の影響を受けません。なので、隅に関しては実質 2x2x2 です。試しに、tribox Contest 2020 後半期 第1節 の 2x2x2 のその1のスクランブルで廻してみましょう。
U' R' F R U R' U2 R U' R U2
2x2x2 を同様にスクランブルして比較してみてください。さすがに私もこのパズルはステッカーを張り替えていないので世界配色のままです。あ、青クロス黄前、右赤・左橙・上緑で廻してしまいました。Photoshop が不調で、写真を撮り直すのがリスキーなので、これでご容赦を。右の写真で見られるように、左下奥が全く崩れていないことがわかります。一手ごとにそれらの面をランダムに廻してみると、混ざりがよくなるかもしれません。
もちろん、そのままではスクランブルできません。廻したい面が廻せるように、最低限の角度で五芒星を廻しています。
つまり、一手ごとに五芒星合わせをしながら廻すことになります。手順を指で覚えているような状態で廻そうとしても、そうは問屋が卸しません。…自在に廻せる人がうらやましいです。私には無理です。
なので、丁寧に、下面を出迎えで一面を作り、上面の向きおよび位置揃えは、廻しなれた手順をさらに紙に書き出して一手一手確認しながら廻したりもしています。
写真では、下赤・上橙・前白・右青で n- t- (WCA表記で B' U') で Guimond の右奥・奥揃い白左、(e- t e t-)^2 (WCA表記で (R' U R U')x2) で四隅が上が青、下が緑に揃います。一色化の必要がなくてラッキーなスクランブルでしたね。
隅位置は、上前下対角なので、e- t e- n2 e t- e (WCA表記で R' U R' B2 R U' R) で揃います。あ、最後に t- (U') が必要ですね。
中心の五芒星を合わせるのは難しさはありません。手間だけです。まず t- b (U' D) で白が合いますね。同時に対面色の黄も合います。y で持ち替えて、e- w (R' L) で残り四面も合います。
この、ペンタクルキューブにおける隅と中心合わせに必要なのは、手間をこなす辛抱だけです。面内を揃えるときには逆にあまり手間はかからず、工夫が必要になってきますが、それがこのパズルの醍醐味ですね。
ですので、頑張って隅と中心を揃えてください。