昨日、ちらっと紹介した、Michael Z. R. Gottlieb さんのサイトからから辿れる Lucas Garron さんのページ は2012年から更新がなく、目隠し競技と 222 Sortega が主でした。私は Guimond の手順を覚えるのもやっとなので Sortega に手を出す余裕はありませんが、PBL の前段階の 64手順を図入りで示してくれているので、人によっては有効かもしれません。
Lucas Garron さんは 2020年の大会参加記録まであります。カリフォルニア付近在住のようですが、国籍はドイツ、それもあるのかもしれませんが、222 国内 8位、333 国内 31位は素晴らしく、まだまだ現役で活躍している方と思われます。
彼は、333 の F2L ラストスロットを入れながら上に十字を作るオリジナル手順を MGLS として紹介しています。Winter Variation はラストスロットを入れながら隅向き替えをするのでやや違いますね。その MGLS は Makisumi-Garron Last Slot、牧角章太郎さんとの共同開発だそうです。牧角さんについてはスピードキューブの歴史などで読んだことはありましたが、こんなところでつながるとは。牧角さんは 2004, 5 年ごろに 333, 222, 333片手, 333目隠しで世界記録を持っていた方ですが、最後の大会参加は 2015年で、現在は活動がないようなのが残念です。
十字は慣れたら判断しやすくなりますが、最初はやや混乱するかもしれません。まず底面色(J式では黄色固定)の最後の一つが上段にあること、残りの上段の二辺がどちらも隅の色の組み合わせと合わないこと、そのときは十字です。底面色を奥に持っていって手順を廻しましょう。最初はこの十字・替えなしを廻してから向き替え手順を実行するのも悪くないかもしれません。奥廻しがない7手で、e (R) は時計廻しのみ、t (U) と w (L) は時計→反時計の順と覚えやすく廻しやすい手順だと思います。
それはさておき、J式ピラミンクスの L4E (Last 4 Edge) の最後は辺の十字交換手順です。
十字・替えなし (7-9)
これまでの手順と同様に、名称に続いて L4E のサイト でのグループ番号およびそのグループ内での番号をつけています。まずはJ式表記、続いてカッコの中に WCA表記を示しました。
十字・替えなし (7-9)
t e t- e w e w-
(U R U' R L R L')
十字は慣れたら判断しやすくなりますが、最初はやや混乱するかもしれません。まず底面色(J式では黄色固定)の最後の一つが上段にあること、残りの上段の二辺がどちらも隅の色の組み合わせと合わないこと、そのときは十字です。底面色を奥に持っていって手順を廻しましょう。最初はこの十字・替えなしを廻してから向き替え手順を実行するのも悪くないかもしれません。奥廻しがない7手で、e (R) は時計廻しのみ、t (U) と w (L) は時計→反時計の順と覚えやすく廻しやすい手順だと思います。
十字・左右 (7-12)
t e t- e- t- e t e-
(U R U' R' U' R U R')
十字の向きについて、左右は前上隅と合っているかどうかで判断できるので分かりやすいと思います。奥は底面色(J式では黄)が右にあれば向き替えなし、下は前面の色が奥の左面の色なら向き替えなしです。図では下前が赤なら下の向き替えはなしとなります。
手順は特徴的な Y交換子→Z交換子の連続です。覚えやすいでしょう。ただ、3x3x3 で同じ手順をまわしてみましたが、何がなんだか分からない結果になりました。
t- (U') と w e w (L R L) のコミュテーター手順(手順A→手順B→Aの逆手順→Bの逆手順)と把握すれば覚えやすいかもしれません。奥廻しもありませんし、頑張りましょう。
十字・右下 (7-11)
t- w- n- t- n w t-
(U' L' B' U' B L U')十字・左下の鏡手順で作れないか、と思ったのですが、それは十字・左奥手順になってしまいました。奥廻しがありますが、手順も短めですし、どうにかなるでしょう。元々は t (t w- n-)(t- n w) t- だったのでしょうね。上段は全て反時計廻しで覚えましょう。
十字・左奥 (8-10)
ということで、この十字・左奥は十字・右下の鏡手順になります。上段は全て時計廻し、途中に挟まる e n (R B) は前半は時計廻しの連続、後半はコミュテーターですので、順序も回転方向も逆になります。
t e n t n- e- t
(U R B U B' R' U)
ということで、この十字・左奥は十字・右下の鏡手順になります。上段は全て時計廻し、途中に挟まる e n (R B) は前半は時計廻しの連続、後半はコミュテーターですので、順序も回転方向も逆になります。
こちらも十字・左下の鏡手順になります。混乱しないように気をつけなくてはなりませんね。
把握しにくい手順ですね。実は十字・替えなしの鏡手順です。左が全て反時計廻し、上面と右は反時計→時計、なのですが、右利きの人にとっては廻しにくい手順でしょう。奥廻しがないだけマシと思って頑張りましょう。
十字・全 (8-12)
t- w- t- w t w- t- w
(U' L' U L U L' U' L)今度は十字・左右の鏡手順です。左廻しが続きますが、これも奥廻しがないだけマシと思って頑張りましょう。