完全一面を作ろうとして隅を入れる時に初心者が困る状況として、上面に揃えようとしている色が下を向いている場合があります。
慣れればどうということもありませんが、最初の頃は戸惑うかもしれません。結論は向きを変えてしまえばいいのです。
前面を時計周りに廻しても同様のことが可能です。
2手めの下段180° 回転が分かりにくいかもしれませんが、次に回転する右列から逃れさせるためには仕方がありません。
上図右端の、右列を手前→奥回転(右列を正面から見たら時計廻し)させたあと、下段を上から見て反時計廻しすれば左列の出迎えをする状況となります。右面が手前になるように持ち替えて実行しましょう。
ただ、それには下段を上から見てさらにもう一段、反時計回しをすることになります。合わせて180° 回転、一気にやってしまった方が楽ですね。慣れれば、その後の出迎えも持ち替えずにできるようになります。
これらの判断および実行には慣れも必要となるので、最初のうちは下向きの面を側面に向けられたところで、最初に述べたように右面が正面になるように持ち替えて、左列の出迎えを一から実行するのが良いでしょう。
慣れるまでは手間を惜しまず丁寧に実行した方が、バラバラになって絶望感に襲われることが減っていいのでは、と思います。
私は初めて六面を完成させるまでに、島内先生の『ルービック・キューブと数学パズル』を読みながらやって、三日を要しました。tribox コンテストに参加するようになって12週めに 5分9秒を記録、参加し始めて一年経った後にも 3分9秒を記録しています(先週のベストは 47.474秒)。色がバラバラになって(崩壊、と呼んでいます)三、四度解き直しているからです。慣れるまでは丁寧に廻すように心懸ける方が、精神衛生上、良いように思います。崩壊を気にせずに解きまくった方が習熟も速いかもしれませんが、その辺は人それぞれかもしれません。