カレンダーキューブなどで初心者が一面を作る場合に有効である”出迎え法”(島内 剛一先生の『ルービック・キューブと数学パズル』より)について、オリジナルにはなかった、でも分かると便利な状況を紹介します。

上図において、0 の代わりに 前面右下にある 1 を入れたい場合、カレンダーキューブでは月が変わる時に発生する状況です。実際には4月から5月になる時に "APR" の"R" を "MAY" の "Y" に替えるような場合ですね。統一性のために、文字ではなく "0" を "1" に替える状況とします。上面の他の部分は崩したくないのも変わりません。
”よけて、迎えに行って、合体させて、戻る”、の出迎え法の四段階は下段を上げる場合と変わりません。
まず、入れるべき”1”をよけます。右によけると回転に巻き込まれるので、遠い方によけます。廻しにくければ、下二段を一緒に廻して最下段だけ戻します。
続いて”0”の列を下ろして迎えに行きます。”0”の上に、理解しやすくするため、前回同様 A, B の文字を入れてみました。
その A, B の列に 1 を戻して合体させます。
合体した列を元に戻します。
完成しました。
前面を時計周りに廻すなどして下段に一旦下ろしてから、中列の出迎えで上げてもいいのですが、この方が楽だとおもいます。思いつくことができたら気軽にできるでしょう。この方法は左列でも中列(中央を入れ替える)でも同様なことが可能です。
普通の出迎えとはちょっと状況が異なりますが、前面右上にあるものを上面右上に移動させる場合はその二ヶ所が崩れるので ”合体”の手間が不要になります。

まず上段中列をよけます。
右列を持ち上げます。
上面中列を戻します。
完成です。
このあたりも慣れれば腑に落ちやすくなると思います。
カレンダーキューブは探せばまだ入手は不可能ではないようです。また、ステッカーを自作 して作ってみても良いでしょう。日々楽しんでいただければと思います。