222 の解法である Guimond method の紹介も一通り終わったので、試しに解いてみましょう。
まずは説明しやすいものからいきましょう。 tribox Contest 2020 前半期 第16節 その4
U2 R' F R2 U' F' R2 U2 F U' F
スクランブル後に、底面色(J式では日本配色で青、世界配色の場合は青と黄を入れ替えてください)・上面色(J式では白)ができるだけ揃っている面を探します。z' y で以下に示すようになります。
左が前右上が見える方向で見たもの、右が同じ方向から奥左下を透視したものになります。マウスカーソルで自由に絵を回転できるようにできれば一番なのですが、私にはとてもできません。透視した図が分かりやすいかどうかはまずはお試しということでお願いします。
そのままの状態で、右下前・対角昇りの状態になっています。その手順、e t e- (R U R') を廻すと
初期 → 廻したあと(―――より上が上段、下が下段、それぞれ上が奥、下が手前、下段は上から透視した位置)
4 1 → 3 1
3 2 → E 4
――― ――― 8 5 → 8 5
7 6 → 7 A
と移動するので、上下面だけ着色(上面色は薄灰色)して移動を矢印で示すと以下の通りになります。
実際は、5, 8, 7 が不同で、6 の位置に 2 から降りてくることまで読めれば充分でしょう。下面は青 3 白 1 で白が左前にあることになります。下面が青 3 白 1 である以上、上面にある青は1つだけ、6 から 3(左前)に上がります。
t- (U') で一色化の前右左、e2 b e2 (R2 D R2) を廻せば良いですね。
最初から通すと、e t e- t- e2 b e2 (R U R' U' R2 D R2) となります。
向き替えで以下の通りになり、
一色化で以下の通りになります。
e2 b- e2 t2 s2 b- e2 (R2 D' R2 U2 F2 D' R2)
一色化の最後の e2 (R2) がキャンセルできますが、私には読めませんでした。ですが、指が速い人ならかなりの好タイムが出せたことでしょう。…私は前面が揃ったのを見て勘違いしてタイマーを止めてしまったので DNF でしたが。
ともあれ、インスペクションで PBL の前まで読めたら 222 を解くということに関してはまずは充分という気がします。上を目指す人は Guimond などではなく、EG1・EG2 などを修得することでしょう。