222 の解法である Guimond method を紹介している Guimond Tutorial には、「向き替え手順を実行した時に、それぞれがどう動くかを把握できるといい」と書いてあります。1手以下で向き替え手順を廻す状況にできるのがこの Guimond method の良さで、その後上面廻しでもう 1手追加されることも多いのですが、2手以下ならなれればインスペクション時間中に読み切ることができるでしょう。
Guimond Tutorial にある通り、底の左列は動かないことが多く、右列だけ読めればまずは充分。さらには、一色化の直前には下面 3つが同色、1つだけ異色であることが多いので、その異色がどこにくるかだけ把握できれば充分です。他の状況はおいおい把握できるようになっていけば充分でしょう。
右奥
こんなふうに番号を付けてみました。上下段とも右奥から順に時計周りです。
この番号を用いて、移動後の位置を
4 1
3 2
――
8 5
7 6
と示しました。上4つが上段、下4つが下段、上から透視した配置になります。丸数字は上段→下段または下段→上段と違う段に移動したことを示します。せっかくですので手順も再掲しておきますね。
1. 三白左前 2. 対角降り 3. 奥棒 4. 奥揃い白右
b- s e t- e- e- t- e b- e t- e- e- t2 e
(D' F R U' R') (R' U' R) (D' R U' R') (R' U2 R)
3 1 D 3 2 1 1 4
4 2 4 2 4 D D 2
――― ――― ――― ―――
7 8 8 @ 7 8 8 B
5 6 7 6 6 B 7 6
5. 奥揃い白左 6. T右向き(右T) 7. 白なし左揃い 8. 四反時計
(e- t e t-)x2 b- e2 t e- s t2 e- s s e2 t- e2 s e
((R' U R U')x2) (D' R2 U R') (F U2 R' F) (F R2 U' R2 F R)
4 1 3 2 3 D 2 4
3 2 G 4 E 1 E 3
――― ――― ――― ―――
8 5 7 @ 8 A 8 @
7 6 6 5 C 7 5 7
右前(番号の付け方は右奥と同様)
1. 三白左奥 2. 対角昇り 3. 前棒 4. 前揃い白右
b- e t e- s- e t e- b e- t e e t2 e-
(D' R U R' F') (R U R') (D R' U R) (R U2 R')
3 1 3 1 3 E E 1
4 2 E 4 1 2 2 3
――― ――― ――― ―――
7 8 8 5 5 C 8 5
5 6 7 A 8 7 7 C
5. 前揃い白左 6. 右T 7. 白なし左揃い 8. 四時計
(e t- e- t)x2 b e2 t- e n- t2 e n s t- s- w s2 w-
((R U' R' U)x2) (D R2 U' R) (B' U2 R B) (F U' F' L F2 L')
3 2 4 1 4 E 2 F
――― ――― ――― ―――
8 5 5 6 A 5 8 5
7 6 8 A 7 @ C @
かなり分かりにくいかもしれませんが、どうぞご容赦を。
右奥・右前ともに三白と一白の白左は上下段間での移動はなく、特に白左は向きが替わるだけで位置は全く動きません。また、下段で向きが変わる隅、右奥なら 5、右前なら 6は上段に移る傾向にあります。代わりに上段から下段に降りてくるものはそれぞれの手順で異なり、定式化は難しいですね。7・8が動かないことが多いのは Guimond Tutorial で言及されている通りです。
下段の向きが変わらない Guimond 専用手順での移動についてはまた次回に。