2020年05月11日

222:Guimondその2〜一色化

222 の解法として私が選んだ Guimond method は第二段階では、上下面が対面色が混在した状態になっているのを、上下面それぞれを一色にします。当該サイトでは separation、分離と呼称していますね。

そのサイトでは手順を4つ示しています。上に上面、下に下面を上から透視した形で示しています。キューブ系パズルに慣れている人たちなら問題なく理解できる図とは思いますが、ここではせっかく図を作ったので、立体図で示そうと思います。白と灰が混在した状態から、上に白・下に灰を揃えるようにします。

手順の名称(J式オリジナル)の後に J式で手順を表記し、続いてカッコ内に WCA式で手順を示します。

TopBaseBar.jpg
上下棒:e2 (R2)

「バカにするな」と思われるかもしれませんが、基本は重要です。図から 90° や 180° ズレた状態から n2 (B2) や w2 (L2) でも揃えられるようにしましょう。上面に底面色が来ても廻せるとは思いますが、慣れるまでは底面色は下面に揃えた方がミスを減らせると思います。

TopBaseRise.jpg
上下昇り:e2 t2 s2 (R2 U2 F2)

上下とも同色が対角に配置されている場合です。上から透視した状態で、左前を座標軸の原点と想定すると、上面色(白)が上下面とも右肩上がり(”昇り”と呼んでいます)になるように配置して手順を廻します。一時期 n2 t2 w2 (B2 U2 L2) で廻していましたが、理由は思い出せません。

BackLeftRight.jpg
奥左右(上面は左、下面は右):e2 t e-2 (R2 U R'2)

対面色が 3:1 で配置されている場合の基本型です。1つだけ異なる色の場所が下段が奥なら上段も奥、下段が前なら上段も前にし、左右に関しては逆になるように上面位置合わせ (adjust U face, AUF) してから手順を廻します。

Guimond Tutorial では 3:1 の状況についてはこの配置しか手順を載せていませんが、いちいちこの配置に持ち替えるのは無駄ですね。合計 4通りしかないので、状況に合わせて廻し分けられるようにしましょう。

BackRightLeft.jpg
奥右左:e2 b- e-2 (R2 D' R'2)

FrontLeftRight.jpg
前左右:e2 t- e2 (R2 U' R2)

FrontRightLeft.jpg
前右左:e2 b e2 (R2 D R2)

e2 (R2) のあと、上面の白の並び(棒)が左列にきていたら下段を廻してから e2 (R2)、前列または奥列にきていたら、左列にくるように上段を廻して e2 (R2)、おそらくキューブ系パズルに慣れている人ならなんの問題もないことでしょう。…私はこれらを全て図に描き出さないと 222 を解けませんでした。我ながら、理解の遅さという点でなかなかの強者だと思います。

TopRiseBaseBar.jpg
上昇り下棒:e2 t- e2 t- e2 (R2 U' R2 U' R2)

TopBarBaseRise.jpg
上棒下昇り:e2 t- e2 b- w2 (R2 U' R2 D' L2)

棒と昇りの混在がやや面倒ですね。まず、上面色が並んでいる(棒)面は上面色が右列、上面色は対角は昇りになるように配置します。e2 t- (R2 U') で、上図の場合は前左右、下図の場合は奥右左になるので、該当手順を廻します。下図の最後だけはアレンジしてあり、上面色が右列に来ているので w2 (L2) で上面色が上で揃うことになります。

上面色・下面色がそれぞれ上下面で一色化されたらあとは PBL (permutation of both layers) を廻せば完成です。J式では少し工夫をしていますが、それはまた次回に。

posted by じゅうべい at 16:26| Comment(0) | 222