スキューブ試し解き、その3です。左下に対して底面も合わせなければいけない例を試してみましょう。
スクランブルその3
R L U' L U L' B R L B' R'
底面色の底板と隅が一つも組合わさっていません。もちろん、緑・白・背面色などでその組み合わせは見つかりますが、先まで読むのであれば、私は色は固定してやるしかありません。色固定式は最初が面倒に見えて、実は後半が楽だったりすることも多々あります。
右利きで e, s, g を多用するので、底板は左前面(S面)か左奥面(W面)になるように持つことが多いですね。あとは右隅を入れやすい位置を選びます。
このスクランブルでは y2 したものが廻しやすかったですね。
別の組み合わせとしては、z' y2 でも底面色隅が左下に、底板が S面にきますが、右隅の入れ方がちょっと読みにくかったです。
このような、右下と底を入れる状況ではそれだけで精一杯で、それ以上は読めないことが多いですね。これも慣れなのでしょう。
ただ、この場合は g- s- g- できれいに入ります。ちなみに、もう一つの組み合わせは s e g で入りました。
次に奥下です。左下の W面色が赤なので、奥に入るのはもう一つの赤(と底面色)を持つ隅、奥下で底面色を W面に向けていますね。
下の図で言えば、灰色に塗った”板と隅の組み合わせ”が g- で、左図から中図、次の s- で中図から右図での位置へ移動します。
右底入れ手順最後の g- はこの組み合わせの位置に影響しません。
どういう組み合わせで移動を考えたらいいかは、慣れるしかない気がします。いろいろ考えてみるといいでしょう。ともあれ、奥下は n で入る位置にきてくれました。ラッキーですね。
私は実戦ではここまでを読むので精一杯でしたが、せっかくなので前下隅の移動も読んでみましょう。初期位置では右上隅で N面を向いています。これが g- で下の左図から中図へ、s- で中図から右図へと変位していきます。
次の g- で前下に S面を向いていることになります。
ちょっと分かりにくい図ですが、ご容赦を。
つまり、右&底を g- s- g-、奥下を n で入れたら、前反時計E上げで下隅と上板まで揃ってしまいます。s- w s- w- s- ですね。
板はすでに 2枚の移動を読んでいるので、これ以上は難しいでしょうが、一応読んでみましょう。
上面にいる橙は s- で S面に、その後は移動せず、前反時計E上げで W面に移動します。W面の隅の色は右下隅で最初から赤に規定されています。対面色ですね。
W面にいる黄(世界配色なら青)は奥下隅を入れる n で N面に移動するだけです。黄隅は初期設定で S面なのでこれも対面色となりますね。中板が十字で揃う形ですね。
ここまで読めれば、前反時計E上げのあとは十字を廻せば完成です。十字平だったのは、廻しやすいのでラッキーでしたね。
スキューブは解くだけでも楽しいですが、工夫したり読んだりするとさらに面白くなります。将来はスキューブの最小手数競技や目隠し競技も開かれるかもしれませんね。