2020年04月22日

スキューブ試し解き

スキューブについて、一通りのことを紹介し終わったので、試しに解いてみたいと思います。

毎度のことになりますが、J式スキューブの回転記号を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。Skewb_rotation.jpg

tribox contest 2020年 前半期 第8節
スクランブルその2
L R U' B' L' U' L U R' L' B

SkTrial#1a.JPGSkTrial#1b.JPGSkTrial#1c.JPGSkTrial#1d.JPG

スクランブルが終わった時点での見ている向きが左端です。
以後、右に向かって順に奥上、前下、右上から見た写真になっています。

青クロスの日本配色なのでどうぞご容赦を。黄と青が逆になっている以外は世界配色と一緒です。

J式は青クロス固定なので、青の隅と底が揃っている面、左端の写真での右前、右から二番目の写真で左前を下に、その隅を左に置いて考えます。

まずは右隅を入れます。右端の写真では左下隅が奥下にあるので、右上に見える青を前下に入れることになります。通常の持ち方(右端の写真の状態から y-)にして ne- で入ります。

奥下隅は、青(底面色)はもちろんですが、もう一色は左下隅の左面を向いている色と同じ色を持つ物を入れます。

黄青を持つのは、上の写真では分かりにくいのですが、実際にスクランブルして持ち替えてみれば分かっていただけるでしょう。赤青黄を持つのは右から二番目の写真の左上隅、右端の写真の右下隅です。隅と底の組み合わせを左下と下に置いた定位置ではその隅は奥下に位置し、青は左を向いています。

そこだけで考えるのであればこの奥下隅は n- s n- で、入れたい場所に正しい向きで入ります。

ですが、基本的には右下→奥下と入れていきます。奥下に入れる赤青黄は初手 n で右上に上がり、底はN面を向きます。

これは慣れるまでは読みにくいと思います。板と隅の組み合わせでできる五角形(家形?)がどう移動していくかを考えられるようにしましょう。下の図で言えば、左図で灰色に塗った五角形が n で右図での位置に移動します。

WPentCorA.jpgNPentCorE.jpg
ルービックキューブ系のパズルに慣れている人になら、少し繰り返すだけで充分に考えられると思います。

右上隅にきた隅が e によって、底面が E面に向くのは問題ないでしょう。n- で奥下に入りますね。

残る前下はどうなっているでしょう?スクランブル終了時点では左上隅に、青を上に向けて配置されています。
TPentCorW.jpg
これは初手の n で奥下に青を左に向けて、つまり上に二つ並べた模式図の左側の状態になります。これは 2手めの e の影響を受けません。3手めの n- で元に戻ってきます。s- で前下に持ってこれますね。

SPentCorM.jpg
前反時計手順を廻せばいいことが分かります。

上板はどう動くでしょう?スクランブル時点で S面にいます。n・n- および e は S面に影響しません。前下に持って来る s- で E面に移動するだけですね。

ですので、前反時計 E上げ、s- w s- w- s- を廻せば底面が完成します。

最初から手順を示すと、
n e n- s- s- w s- w- s-

4, 5手めはキャンセルで s にできますが、私は今ここで書き出してみるまで分かっていませんでした。そこまで把握できるとなお速く廻せますね。

私はこのときにはここまでしかインスペクションでは読めませんでした。左奥、W面にある赤は n で N面、e で E面、続く n- では動かず、前下入れで上面に上がります。前反時計 E上げは E面と上面の交換でした。つまり、赤は E面にあることになります。左下隅の S面色は橙なので、E面の下隅は、その反時計回りの隣になるので、緑ですね。

左下が固定な分、右側の E・N面は移動が激しいことが多いので、もう一面読むのであれば上面でしょうか?緑ですね。n で W面に、e では影響を受けず、n- で元の上面に戻ってきます。前下隅を入れる s- では影響を受けません。前反時計 E上げでは S⇔W の交換も発生します。緑は W面にきますね。そこの下隅は橙の時計回りでの隣、黄(世界配色なら青)ですね。

ここまで読み切れれば、黄→緑、緑→赤なので、反時計回しが必要な状態になることが分かります。上隅の向きについては、さらなる読みが必要になりますが、私にはとてもできません。

今回は y で反時計 EN上げになっていました。s- n e- n- s n e n- ですね。

実際には前隅&上板まで読めれば充分でしょう。そこまでも読めないことが私には多々発生します。さらには読み違いと、せっかく読み切ったのに廻し間違うことも多発しています。

上級者は全て読み切って廻しているのでしょう。私にはとても無理です。このときのタイムは 17.155。指の遅い私にしては充分速かったと思っています。

posted by じゅうべい at 13:38| Comment(0) | スキューブ