2020年04月15日

スキューブ:上隅向き替え&中板二の字

スキューブでの中段センター(以下、中板)移動と上隅向き替え、その2、中板の二の字交換についてです。基本的には Rubik'skewb の 27 algorithms method で紹介されている手順そのままです。

毎度のことになりますが、J式スキューブの回転記号を再掲しておきます。反時計回りでは各記号に"-"が付加されます。Skewb_rotation.jpg

頻出する時計・反時計移動より、前回の十字、今回の二の字を先に紹介するのは、数が少なくて覚えやすいからで、私もこの順に覚えました。十字・二の字・時計などの表現は J式 333 やスクエア1と同様です。

十字と違い、二の字は向きがあるので気をつけなくてはなりません。十字は前面二面が下隅と中板とで対面色(赤−橙など)の関係にあったらそれだけで判断でき、さらにそのまま手順を廻すことができます。

二の字は、前面二面の隅と中板が交換色関係にあればそのまま手順を廻せますが、対面色でもなく左右で交換色関係でもない場合、y もしくは y' で持ち替えなくてはなりません。ただ、スクエア1と違って、スキューブでは二面だけの交換はあり得ません。前面が交換が必要な場合は必ず背面も交換することになります。その点、判断と確認が楽でいいですね。

J式 スキューブでは、二の字は S⇔E, W⇔N で交換します。二の字の名前の由来ですね。J式 333、ひいては島内先生の S式も同様です。スクエア1は N⇔E(および W⇔S) で交換しますが、構造の関係上、已むを得ませんでした。

二の字 平
MCenterParallel.jpg
(e- g-) n- (e- g-) n s g e-

27 algorithms method #20 の一段めです。
既に紹介したものですが、再掲します。前半は反時計廻しが続き、後半は時計廻しが続きます。

二の字 PiE上げ
MParallel_PiE.jpg
(g e- g- e) (s g s g) ns

27 algorithms method #21 の二段め、向きがたまたま y2 した状態で合っていました。矢印がこんがらがって見えるのはご容赦いただきたく思います。色を変えても結局見にくかったのです。

十字は、そう判断できたらあとは 平, Pi上げ, 対隅上げの三種類しかないので隅の向きを合わせて手順を廻せば良いのですが、二の字はまずは交換する中板が S・E の二面に持ってきてから隅の向きも判断します。Pi 上げなら揃った二面を E か S に持ってこなければいけません。…さすがに 二の字 PiW 上げの手順は覚えていません。とっさの判断が必要になります。実際、私もよく間違えて追加で廻す羽目になったり、DNF になったりしています。

手順は、前半は Z交換子、後半はずっと時計廻し。間違えにくく覚えやすい手順だと思います。

二の字 PiS上げ
MParallel_PiS.jpg
e- s (e- g e-) s (e g- e-) n

27 algorithms method #22 の二段め、これもまた、向きが y2 した状態で合っていました。

隅の上面色が一つも上面に向いていなかったら対隅上げではなく Pi 上げです。上面色が一つしか見えてない時にも一発で向きが確認できるようにしましょう。

二の字は、1手めか 2手めに出てくるのが e-、全て反時計廻しであるのは覚えておいて良いでしょう。似た並びがありますが、前半は e- g e-、後半は s に釣られるかのように最初が e と時計廻しに変わります。

二の字 SE上げ
MParallel_uSE.jpg
e- g s e- g- (n s- n) e- g

27 algorithms method #23 の一段めです。上がっていない二隅が前面の左右にある場合の手順です。

手順の確認練習で二の字を、平→Pi E上げ→PiS上げ→対隅 SE上げ、と廻していくと、ここで完成状態に戻ります。手順の途中の n s- n はやや y ぎみにしながら手前から奥へと廻していく手順を三回続けます。手順の末尾二手が e関連と g関連の手順はかなり多いので、混乱しないようにしましょう。…私もよく間違えて崩壊させています。

二の字 EN上げ
MParallel_uEN.jpg
(g e- g-) s- (e- g- e) n- e

27 algorithms method #24 の一段めです。上がっていない二隅のうちの片方が手前の上隅、S隅の右側(E面)を向いている時の手順です

この手順は苦手で、よく間違えています。最初だけ時計廻しで、そこからは釣られるように 5連続で反時計回しが続きます。二の字 SE上げと途中で手順が混じってしまうこともあります。ラス前の n- で人差し指がいい位置に来るので、最後の e は人差し指で引っかけて廻せますが、当たりが悪いと廻ってくれずにタイムロスになります。

ともあれ、この辺は廻し慣れるしかありませんね。


posted by じゅうべい at 13:46| Comment(0) | スキューブ