たむそんさんが1月28日にツイッターで
「FMCつらいときに数学やって、数学つらいときにFMCやれば永久機関になれる」
「これ永久につらいだけでは?」
とつぶやいておられましたが、私の師匠(当時准教授)も私が大学院生の時、
「論文を書いていて飽きてきたら、別の論文の手直しに掛かりますね」
「一つの実験がうまくいってなくても、もう一つの実験がどうにかなっていたら頑張れますよ」
と仰しゃっていたので、研究者の考えることってみんな一緒だな、と思いました。
永久につらいことを頑張れる人が一流になれるのですね。
…私にはできませんが。
あ、やはり たむそんさんが紹介してくださっていた、
L2 U D F2 U' D' L2 U2 (上面対辺交換&中段左奥右前交換)
は私もすごいと思いました。ぜひ身につけたいと思います。
それはさておき、
スクエア1で隅向きが揃ったら、/直方体/ や CubeZone では辺向き揃え、立方体の迷宮では隅位置揃えをします。世間では 333 の PLL と同様に、隅と辺を一緒に動かすことで省力化をはかるのが一般的なのでしょう。J式では世間の流れに逆らい、隅は隅だけ、辺は辺だけで動かします。そのぶん、333 では移動しながら向きを変えることで別の省力化をはかりました。スクエア1では上下段を同時に動かすことで省力化をはかります。
以下の、基本的に手順は立方体の迷宮のままです。私は隅移動だけを考えて廻していますが、同時に移動する辺も着色してあります。全て、移動する隅の時計回りに隣接した辺が一緒に動きますね。
手順名(例えば、”上前”)などには、後ろに”交換”を補ってください。手順の最後の上下段回しは図と合わせるためのもので、普段は私は意識していません。
下段手順の下線は、上段手順から変わった部分を示しています。殆んど一緒なので併せて覚えやすいですね。
上前: / (3, -3) / (3, 0) / (-3, 0) / (0, 3) / (-3, 0) / (3, 0)
下前: / (3, -3) / (0, 3) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (0, 3)
上下前: / (-3, 0) / (3, 3) / (0, -3) /
上対角: / (3, 3) / (3, 0) / (3, 3) / (3, 0) / (3, 3) / (-3, 0)

下対角: / (3, 3) / (0, 3) / (3, 3) / (0, 3) / (3, 3) / (0, 3)

上下対角: / (3, -3) / (-3, 3) / (中段向き替え)

上右・下対角: / (0, -3) / (0, 3) / (0, -3) / (0, 3) / (中段向き替え)

上対角・下右: / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (中段向き替え)
いきなり 8手順かと思われるかもしれませんが、上前と下前は最初に廻すのが上の右人差し指トリガーか下の左人差し指トリガーか、その次の次がその逆(最初が上の右人差し指トリガーだったら、次の次で下の左人差し指トリガー、逆なら入れ替え)なだけで、ものすごく覚えやすい手順の組み合わせです。
上対角と下対角の組み合わせも同様で、2手め(手数は上下段を動かす部分だけで数えます)と 4手めで、上対角なら上の右人差し指トリガー、下対角なら下の左人差し指トリガーを廻すだけの違いです。簡単に一緒に覚えられますね。
上下前と上下対角はとても短い手順ですから覚えるのも簡単でしょう。上下対角の手順は世間で様々に利用されていると思います。
上右下対角と上対角下右は、どちらも対角の段を、小片3つ分だけ廻すのを左右に繰り返すだけ。実は廻し始めが逆の
上右・下対角: / (0, 3) / (0, -3) / (0, 3) / (0, -3) /
上対角・下右: / (-3, 0) / (3, 0) / (-3, 0) / (3, 0) /
でも同じ結果になります。揃っている組み合わせを左に持っていく過程で使う指との兼ね合いで、うまく使い分けられると良いでしょう。
とにかく J式は上下持ち替えをしません。下段手順はそのまま廻します。スクエア1は上から透視した向きで上下の廻し方を逆にするだけで、さほど苦しまずに下段手順を修得できます。お勧めします。